
大金持ちでなくてもリタイア人生を謳歌できる国って?
南国フィリピンは、日本から物理的な距離も近くリゾート地としても人気の旅行先ですよね。
トロピカルな南国のビーチリゾート、夜の誘惑のイメージ(?)、物価の安いといわれるフィリピンで、ロングステイ生活をするには、一体いくらくらいのお金が必要なのでしょうか?
今回は、個人的な体験談として『フィリピンのセブ島でロングステイした生活費1ヶ月の内訳(家賃や食費など)』をご紹介します!
振り返ると、フィリピン・セブ島でのロングステイ生活は、ほぼ外こもり状態なのでは?と、最近ようやく気がついたほど、個人的に過ごしやすい場所のようです(笑)。
これからフィリピンでリタイア後の移住や、ロングステイ、フィリピン海外就職を計画している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
フィリピンのセブ島でロングステイ生活をやってみた

とその前に、これからご紹介するフィリピンのセブ島でロングステイするメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
以下、あくまで私の主観ですが、簡単につらつら羅列してみます。
セブ島ロングステイのメリット
- セブの物価は首都マニラに比べて安い(と言われている)
- 街がコンパクトなので移動しやすい
- 海や山など自然との距離が近い(アクティビティを楽しみやすい豊富な環境)
- お酒が安い
- マニラに比べればまだ治安は良い(と言われている)
- 空港も近い+日本から格安航空(LCC)も直行便もありアクセス良し
- 格安で英語を学べる環境が豊富(語学学校激戦区)
- フィリピン人女性が可愛い(男性限定メリット)
- 街に勢いがある(投資・ビジネス環境)
セブ島ロングステイのデメリット
- 渋滞が年々憎くなっている(特にセブ市内)
- ネット通信速度は期待できない(場所にもよるけど)
- 交通量の多い大通りは空気が良くない(排ガス規制関係なし)
- お金目的で騙されないように注意(日本人だとタカられる?)
と、こんな感じのメリット・デメリットがあると思います。なんとなくイメージできましたか?
とはいえ、南国リゾートのイメージがあるセブ島は、やっぱりご想像通りのゴキゲンな環境。
また、セブ島はアジアの英語学習(語学留学)のメッカとも言われ、日本人や韓国人を筆頭に若者が数多く訪れている場所です。
フィリピンで外こもりに挑戦?! セブの生活費1ヶ月を公開します!

フィリピン・セブ島ロングステイ環境 (節約版)
さてさて、前置きが長くなりましたが、今回フィリピンのセブ島で「外こもり」と称して(?)、節約ロングステイ生活に挑戦してみました。
まず先に、今回のセブ島ロングステイ環境を簡単にご紹介しておきます。
- 基本的に節約生活を意識
- セブ島のセブ市内に滞在(空港のあるマクタン島ではなく)
- コンドミニアムやホテル泊ではなくローカルアパートを借りた
- お酒(ビール)は毎日欠かさず飲む
- 食生活は現地フィリピン人の感覚に合わせてみる(たまに日本食レストラン)
- 近くの海や山、離島へたまにプチ旅行する
- インターネット環境はポケットWiFiで確保する
- 独身(配偶者・子供なし)
と、こんな感じで、貧乏バックパッカーにちょっと毛が生えたくらい(?)の生活水準でした。
ここから、読者の皆さんがとっても気になるであろう、フィリピン・セブ島での生活費用1ヶ月分の内訳を簡単にご紹介していきたいと思います。
セブ島生活:家賃・光熱費
一般的にセブ島でのロングステイ滞在先は、一般的に次のところが挙げられます。
- コンドミニアム(外国人向け)
- ホテル(外国人向け)
- ローカルアパート(現地人向け)
日本人を含めた多くの外国人がよく滞在しているのは「コンドミニアム」です(日本で言うマンション)。お金のある人は物件を購入するのもあり。
コンドミニアムの家賃は、例えばセブ市内のITパーク周辺だと、ワンルームのユニットで1ヶ月約3万円〜(光熱費別途)が相場。
コンドミニアムの場合、ほとんどの物件で「中・長期の賃貸契約」が必要になり、敷金も数ヶ月分必要のようです(物件のオーナーによる)。物件によって家賃はまちまちです。
▼ローカル(現地人)向けアパートメントの場合
ちなみに、私がセブ島ロングステイ生活で滞在していたのは、「ローカル用のアパートメント」物件です。
外国人が住みやすいと言われるコンドミニアムと比べると、もちろん部屋のクオリティは下がりますが、その分かなり割安。

例:ローカル用アパートの部屋(下の写真)は、キッチンなしのワンルームタイプで、ベッド・エアコン付、トイレ・シャワー付、アパート共有のフリーWifi環境ありで、家賃1ヶ月8000ペソ(約16000円)の物件(光熱費・水道代別)。
▼セブの光熱費・水道代
光熱費・水道代については、フィリピンの水道代は物価の通りの安さなのですが、電気代は物価の割に高いのが現状です。
エアコンを使い過ぎた場合の電気代請求金額は、普通に日本で一人暮らしをしていた時とほぼ同じ請求額になりがちなので注意。
長期滞在(半年・1年以上)ではなく、数週間程度の中期滞在なら、物件探しや契約など面倒な手間をかけずに滞在できる現地の安いホテルや、「AirBnb」を利用して「週割引や月割引」のある部屋を借りて生活するのもアリです。
セブ生活費:食費(節約したいならローカル食が鍵)
- 日本食、イタリアンなどのレストランで外食する
- デリバリーも含めたファストフード(マクドナルド、ジョリビーなど)で済ませる
- ローカル食堂(通称カレンデリア)で外食する
- 自炊
いくら日本と比べて物価の安いフィリピンでも、日本食レストランで毎日食事をすると、それなりの出費になることが予想されます。
キッチンのあるコンドミニアムやアパートの場合、基本的に「自炊たまに外食」というスタイルになるでしょう。
ただし、セブで日本の味を求めるのであれば、日本の調味料などは割高です。
とはいえ、私の場合は当時そもそも部屋にキッチンがなく自炊できなかったので、毎日外食。
毎回、日本食レストランで外食みたいな感じではなく、普段はなるべく「現地のローカル食堂(通称:カレンデリア)」で食事をしてみることに挑戦していました。

セブ島に限らず、フィリピン人の集まる所には、こういった食事が楽しめるローカル食堂があります。
ローカル食堂によってメニューの豊富さや味も違いますが、一食当りだいたい約100円〜200円くらい。
いくらメニューが豊富とはいっても、やっぱり飽きちゃうので、たまに日本食やイタリアンなどレストランでも食事してました。
セブ生活費:電話・インターネット通信代
フィリピン・セブ島生活での通信環境は、次の通りです。
- ケータイ:電話とSMS用
- ポケットWiFi:インターネット用
フィリピンのケータイやポケットWiFiの使い方は、「プリペイド式」が一般的です。
プリペイドカードを購入して、それぞれのSIMカードに利用したい分だけチャージする必要があります(←現地では「ロードする」という)。

ケータイの使用頻度は月によるのですが電話とSMSで約300ペソ(約780円)、ポケットWiFiはインターネット用30日定額プランで999ペソ(約2600円)が内訳となります。
▼フィリピン(セブ島)での通信環境設定について
日本人には馴染みのないプリペイド方式の通信環境設定については、以下の記事を参考にしてみてください。
フィリピンのセブ島では、カフェなどでフリーWiFiが使えるお店も多く、デジタルノマドが集まるシェアオフィスもあったりします。
セブ生活費:交通費(タクシーが基本)
- タクシー
- ジプニー、トライシクル、バイクタクシー(←現地人向け)
- マイバス(空港とSMシーサイドモール間を結ぶ一部区間のみ)
- Uber(ウーバー)などの配車サービス
フィリピン・セブ島での移動は、日本人なら「タクシー」移動が基本となると思います。
タクシー初乗り40ペソ(日本円換算だと約100円〜)と、日本に比べて圧倒的に交通費が安いのが特徴。

ただ、できるだけローカル(現地住民)の感覚に近い生活をしてみたい気持ちもあり、目的地まで簡単に移動できる場合は「ジプニー(乗り合い小型バス)」にも挑戦していました。

フィリピンには市内の主要路線ルートを走っている「ジプニー」は、現地フィリピン人にとって欠かせない交通手段。
セブ島のジプニー運賃は1人7ペソ(約18円)。市内の移動距離によって8ペソ〜10ペソに変動します。
また個人的には、タクシー移動よりも快適だと思っている「Uber(ウーバー)」もおすすめ。初回登録プロモーションなどを活用すれば、格安で移動できるので便利です。
セブ生活費:交際費(ビール毎日飲んでも安い)
今回のセブ島ロングステイ節約生活では、夜な夜なクラブに遊びにいってドンチャン騒ぎをすることが、滅多になかったので、交際費はかなり安くなりました。
なので、フィリピンの夜遊びを楽しみたい人は、交際費に予算を多く持っておくことをオススメします。
過去フィリピン・セブ島に滞在した時は、この交際費(飲み代)がイチバン高くつきました!(今となってはフィリピン留学で出会った悪友たちとの良い思い出ですが)。

今回、ほぼ毎日現地の友人とビールを飲んだにも関わらず、毎日1リットルビールを飲んでも7000円もしませんでした。
※酒税の安いフィリピンのビールはとっても割安。瓶ビール1リットルが、スーパーマーケットなどで約80ペソ(約210円)、330〜350mlの缶や瓶ビールは32ペソ〜(約83円〜)販売されています。
▼マリンアクティビティや離島旅行に行くなら
マリンアクティビティを始めとするツアーに参加したり、セブ島近郊の離島へ旅行する場合は、別途費用が必要になります。
体験ダイビングやアイランドホッピングなど、マリンアクティビティだと予算は最低3000円〜はみておいた方がいいかなと。
超人気のジンベイザメと泳げるオスロブツアーも、自分でいけば費用を安く抑えることができます。
▼セブ生活費:ビザ延長代(自分で手続き)
日本人の場合、観光ビザでフィリピン入国日から30日間の滞在が可能です。
30日よりも長く滞在したい場合は、イミグレーションで観光ビザ延長手続きと更新代が必要になります。

セブ島のJセンターモール内にあるイミグレーション(上の写真)で、観光ビザを1ヶ月更新した時の費用は「3130ペソ(約8138円)」でした。
▼セブ生活費:雑費(散髪代とか)
フィリピンのセブ島で髪を切った場合のヘアカット料金は、ショッピングモール内にある有名ローカルヘアサロン「Bench/(ベンチフィックス)」だと、カットのみ250〜300ペソ(約650〜780円)。
セブ島にある日系ヘアサロンだと、日本よりも割安ですが約3000円〜現地人からすると超高級価格帯(セレブな現地人か日本人ターゲット)。
ちなみに、ローカルの散髪屋だと30〜50ペソ也(約78円〜130円)と破格!あまりおすすめできませんが。
SPAでのマッサージ代が、セブ島はとっても安くて500円くらいからできるお店もあるほど、マッサージ天国(怪しいお店の方ではございません)。
フィリピン・セブ島の生活費(1ヶ月)内訳詳細!
前述の各項目の内容で、フィリピンのセブ島で1ヶ月に費やした生活費は、以下の通りとなりました。
※為替レート:1ペソ≈2.6円換算(2015年11月当時)
項目 | フィリピンペソ | 日本円換算※ |
家賃・光熱費 | 6,510ペソ | 16,926円 |
食費 | 6,000ペソ | 15,600円 |
通信費 | 1,300ペソ | 3,380円 |
交通費 | 2,000ペソ | 5,200円 |
交際費 | 2,600ペソ | 6,760円 |
ビザ更新代 | 3,130ペソ | 8,138円 |
雑費 | 1,500ペソ | 3,900円 |
合計 | 23,040ペソ | 59,904円 |
フィリピンのセブ島で節約ロングステイ生活に挑戦してみたところ、1ヶ月の生活費は日本円で約6万円という結果となりました。
この金額は、毎日飲むビールは大目に見ても、最低限のセブ島ロングステイ生活費用だと体験してみて思いました(旅行や夜遊びナシ)。
フィリピンに滞在経験のある人からすると、この金額は「困窮邦人かッ!」と思われるくらいの生活水準。現地の庶民の生活に近い感覚で、セブ生活に挑戦してみた結果です。
まぁここまで節約しなくても、豪遊はできませんが『月10~15万円前後あればそれなりに気楽な生活ができる』でしょう。
▼フィリピンのセブ島で海外就職する選択
ちなみに、セブ島で海外就職(現地採用の日本人)の相場が約5万ペソ〜(税引き前で約13万円)です。
ただし、フィリピン国内の所得税を適応される雇用契約だと、かなり税金が高くなる傾向があるので注意したいところ。
フィリピンのセブ島が大好きという人は、現地採用の給料(5万ペソ〜)でも何とか生活できるレベルだと思います(贅沢はできないと思いますが)。
まとめ:フィリピンのセブ島でゴキゲンなロングステイ生活はありかも

フィリピンのセブ島に、観光ビザで滞在した場合の1ヶ月の生活費の内訳をご紹介しました。
日本はもちろんのこと、個人的にワーホリ経験のあるオーストラリアでの生活費用(節約生活)よりも、はるかに安く滞在できたのは、やっぱりフィリピンのセブ島ならでは。
英語が通じて物価やお酒も安く、トロピカルな常夏の気候で、マリンアクティビティも盛んなフィリピンのセブ島。
ちょっとした予算があればロングステイできるので、外こもりしたい人にもピッタリ(?!)かもしれません。
あえて言うなら、ローカル生活に溶け込めるメンタルとカラダが大事。あとフィリピン料理の油っぽさに舌が慣れれば、きっと快適なセブライフが待っているでしょう。
セブ市内にこだわらず、もっと物価の安い田舎やセブ周辺の離島でのロングステイもおすすめです。
どこでも仕事ができるデジタルノマド的な人や小金と暇がある人は、ぜひ一度お試しあれ。