フィリピン・セブ島で有名なアクティビティスポットといえば大人気の「カオサン滝」。しかし、セブ市内からはバスで3時間と、若干の距離があります。
そこで今回は、実はセブ市内にもある(!)意外と知られていないスポット「カバング滝」まで、トレッキングして川遊びをしてきた体験談をご紹介します!
自然派なアウトドア好きの人、セブ市内で気軽に滝で川遊びしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
セブ市内にある噂の滝までトレッキング&川遊び体験談
フィリピンのセブ島を訪れる留学生や、旅行者に人気の滝&川遊びと言えば、モアルボアル近くにある「カワサン滝」が有名。
しかし、カオサン滝まで行かずにセブ市内でも滝&川遊びができることは、実はあまり知られていません。
もちろん、カオサン滝のようにバスに揺られて片道3時間の遠出は不要。
セブ市内にある噂の「カバング滝」
ローカルの地元セブ市民の間でも、アウトドアが好きな人だけが知っていると噂の秘境ポイントが、今回ご紹介する「カバング滝(Kabang falls)」です。
カオサン滝と比べれば、その規模は全然小さいものの、外国人観光客の姿は皆無な超ド級のローカルスポット。
セブ市内にある「カバング滝」まで行くには、道中で山を登らなければいけないため「トレッキング」も楽しめる、まさに一石二鳥のアクティビティなのです!
カバング滝トレッキングの準備物
今回ご紹介するセブ市内にある「カバング滝」までのトレッキング&川遊びの準備物は、以下の通り(参考まで)。
- 飲み物・食料(水やお菓子など)
- ビニール袋(ゴミは持ち帰りましょう)
- バックパック(両手が使えた方が良い)
- 濡れてもよく動きやすい服装・靴
- 水着・タオル
ケータイやカメラなどを持っていく場合は、ちゃんと防水対策をしておくことをオススメします。
山の天候は変わりやすいので、突然の雨にも対応できるようにしておきたいところ。あとは、各人で持ち物を調整してみてください。
セブ市内にあるカバング滝(Kabang falls)の行き方
▼ステップ1:セブ市内のタランバン(Talamban)にあるガイサノショッピングモールを目指す
セブ市内中心部からは、タクシーやジプニー(via Talamban 13C/13B)で、タランバンにあるショッピングモール「Gaisano Grand Mall Talamban」に向かいます。
▼ステップ2:モールすぐ近く(道路沿い)にある「サリーヒルズ」前でバイクタクシーを捕まえる
前述のショッピングモール前の道路沿いを、北に向かって徒歩3分のところにある住宅地「Surry Hills Subdivition」前まで行き、周辺にいるバイクタクシー(通称:Habal-Habal)を捕まえます。
▼ステップ3:バイクタクシーで「ブドラアン地区(Barangay BUDLA-AN)」を目指す
今回のハイキングの出発地点、山中にある「ブドラアン地区(Barangay BUDLA-AN)」までバイクタクシーで移動します。
※料金は交渉スキル次第、ローカルだと15ペソ〜、外国人だと50〜100ペソは吹っかけられます。
▼ステップ4:ハイキング開始!目的地の滝「Kabang falls」を目指す
バイクタクシーで「ブドラアン地区(Barangay BUDLA-AN)」にあるバランガイオフィス(役場?)、もしくは直接トレッキングのスタート地点まで到着したら、トレッキング準備。
備考:ちなみに、ブドラアン地区のオフィスで、登山用の名簿に名前、連絡先や今回の目的を記入することもできます。万が一の場合に備えておきたい人は是非。
いざッ、カバング滝(Kabang falls)を目指してトレッキング!
フィリピン第二の都市セブの中心部の喧噪を離れたブドラアン地区。自然の香りや音などを感じながら、トレッキングを開始しました。
ちなみに、目的地「カバング滝(Kabang falls)」の大まかな場所は、グーグルマップで下調べをしていたものの、実際は詳細な地図もなく、、、。
現地にガイドマップもなかったので、道を人に聞いたり、「感」を頼りに前に進むという荒技(?)。
最初の出だしは、ちゃんと道もあったり、現地の住民と山道ですれ違ったりするなど、まだ人の気配を感じれます。
山小屋かと思ってしまう、山の中で生活を営んでいる現地の人の立派な家。
高床式で建築されていて、標高も少し高いことから気温も涼しいので、案外快適かも?ただし、電気が通っているかは不明。
太陽光で自家発電して、サバイバル隠居生活をするにはピッタリかもしれませんね。
まだまだ息切れすることなく、街中とは正反対に新鮮な空気と森のフェロモンでリフレッシュしているのを感じれ、山道沿いには美しい野生の花の姿も見つけることができます。
ただ困ったことに、途中から山道がワイルドになってきて、どこが道かわからなくなるほど。
サバイバル能力が問われる状況も少ないので、山に慣れていない人は、ガイドを雇うか、現地に詳しい人と一緒に訪れるのが得策でしょう。
迷ったと思ったことも何度かあって、獣道か人が歩いた道なのか、痕跡を探すのと、周囲の景色や音を頼りに、前に進みました。
突然、山道の脇で怪しい物音!が聞こえたので、少しビビりながらも恐る恐る物音が聴こえる場所を覗いてみました。
すると、そこには誰かが飼っているであろうヤギが1匹!ちょっと驚かされた分、ホッとしました。
少し息が切れてきた辺りで、周囲に水の音が聞こえてきました。水辺が近い証拠です。
徐々に険しくなる道を進み、目的にの「カバング滝(Kabang falls)」を目指します。
道を切り開きながら進んだ先に、天然の滝「カバング滝(Kabang falls)」を発見!
カオサン滝に比べると小規模ですが、プールのような天然の水たまりもあって、泳げるようになっています。
※備考:カバング滝(Kabang falls)は、Butuanon川に沿っていくつかポイントがあります。
先客としてローカルの男の子たちのグループが、先に遊んでいました!早速、彼らに混ざって、川に飛び込んだりして滝遊びを楽しみます。
意外と深い滝壺で、滝の裏側まで泳いで回り込んだりすることもできました。少し滝を浴びてみましたが、勢いのある滝の水は、やっぱり痛かったです。
滝の周囲にある木のツルを使って、ターザンジャンプを試みようとしたり(※結局ツルが切れ途中で断念)。
川沿いにいくつかあるカバング滝の1つを今回楽しんだ所で、フレンドリーなローカルの男の子たちに別れを告げ、引き続きトレッキングを続けました。
川の上流にいくとより良い感じの水辺があったり、ゴツゴツとした石や岩がある場所があったり、多様な自然の姿を楽しめます。
険しい道を進んだ先には、山肌を開拓した段々畑の花畑が広がってました。勾配のある斜面に咲く花の姿は、まだ小さかったものの、とても美しい光景として記憶に残っています。
こんな山の中にも人が生活しているんだなぁと感心。ただ、そもそも地図がなく、道がわからなくなってきたのと、夕暮れが近づいているタイミングだったので、ひとまず帰路に着こうと決心。
人の気配がしたので、道を尋ねてみるべく、この急勾配の斜面を登ることに(来た道を引き返さずに)。
住民に声をかけて、車が走っている道路までの方向と道を教えてもらうも、来た道よりも更にキツい道のりに、何度腰を下ろして休んだことか。ただし、汗だくになりながら、振り返った先にある景色は、原風景というか、とにかく素敵でした。
どんな田舎でも鉄塔や電線が張り巡らされた日本とは違い、そんなものがない景観の素晴しさに、一瞬にして心を奪われたのは言うまでもありません。
目的地カバング滝(Kabang falls)を含め、今回のトレッキングの貴重な収穫物となりました。
まとめ:セブ市内でのトレッキングに最適のカバング滝(Kabang falls)
今回のトレッキング出発点、セブ市内のタランバンに近い「ブドラアン地区(Barangay BUDLA-AN)」から「カバング滝(Kabang falls)」まで川遊びに行くだけなら、片道1時間程度の道のりでした。
ちなみに、今回のスタート地点のブドラアン地区から、山頂の「シラオピーク(Sirao Peak)」まで、トレッキング+キャンピングに行く場合は、ガイドを雇ったり土地勘のある経験者と一緒に挑戦することをオススメします。
※シラオピークまでトレッキングする場合は、所要時間も半日くらい必要なので、個人的にまた別のタイミングでチャレンジしてみたいと思います。
セブ市内にある知られざるスポット「カバング滝(Kabang falls)」に興味のある人は、ぜひ遊びに行ってみてはいかがでしょうか。