『セブ島に来てみて思ったけど、ジプニーって乗り物で移動すると安いらしい。一体どうやって乗るの?』
『ジプニーに乗ってみたいけど、お金の払い方やどこで降りたいかどうやって伝えればいいの?』
フィリピン・セブ島を訪れる日本人旅行者の移動手段は、日本よりも割安な「タクシー」移動が基本です。
しかし、フィリピンでローカル庶民の移動手段と言えば「ジプニー」と呼ばれる現地生活には欠かせない乗り物があるんです!
今回は、ジプニーの乗車の仕方やマナー、運賃の払い方などをご紹介します!ジプニー運賃(値段)が破格すぎる点にも注目!セブ島でジプニー移動に挑戦したい人は是非ご一読を。
1.セブ島でフィリピン名物「ジプニー」移動に挑戦
フィリピンのセブ島を訪れる人の移動手段と言えば、タクシー移動が基本だと思います。日本よりも初乗りも格安なフィリピンのタクシーはお得感もあります。
しかし、普段からタクシーを利用するのは、ある一定層以上のフィリピン人か観光客。ほとんどのローカル一般庶民の移動は、「ジプニー」と呼ばれる交通手段が基本になのです。
そのジプニーとは、日本では見られないそのユニークな車体が特徴的で、フィリピンの主要交通機関の1つとなっている小型の乗り合いバス。もともとは、フィリピンでアメリカ軍が使用していた軍用車両ジープの払い下げを改良して、現地の交通機関として利用されたのが発祥のようです。
今もなお、フィリピン庶民の足として欠かせない立派な交通機関となっています。
1-1. 気になるジプニーの運賃は破格の料金
フィリピン庶民が、普段から利用する交通機関ということもあり、セブ市内のジプニーの初乗り運賃は7ペソ(20円以下:2016年1月時点)。ただし、乗車地点か目的地まで少し距離がある場合は、8ペソ〜10ペソになることもあります。
注意:ジプニーを利用する際は「小額の」通貨を用意しておきましょう。1、5、10ペソのコインか20ペソ紙幣で支払うのが、マナーというか基本です。
一人分の運賃を50ペソ以上の紙幣で払おうとすると、ドライバーがお釣りを用意できないため、受け取ってもらえない場合が多いので注意。
1-2. セブ市内でジプニーが走ってるルートは?
フィリピンのセブ市内でジプニーに乗車すると言っても、一体どのジプニーに乗車すれば良いのか正直わかりませんよね。
まだ乗り慣れてないうちは、街中を走り回っているジプニーが、どの路線ルートを走り回っているのか、サッパリだと思います。
そんな時には、ジプニーのルート検索に便利なケータイアプリ「Cebu Jeepney Map」がおすすめで、乗り慣れない人はぜひ活用してみましょう。
上記のケータイアプリ以外では、以下のウェブサイト(英語)がセブ市内の路線ルートを網羅しているので、とても参考になります。
2. ジプニーの乗り方を徹底解説!ジプニー初心者必見。
2-1. ジプニーってセブ市内のどこで乗車できるの?
セブ市内の主要な道を走っているジプニーを乗るには、基本的に以下3つの方法があります。
- 道端で流しのジプニーを捕まえて乗車する
- ジプニー専用ターミナルで乗車する
- 道に停車中の客待ちジプニーに乗車する
ポイント:事前に、前述のアプリ「Cebu Jeepney Map」などで乗車するジプニーを確認しておくこと。
また、ジプニーの行き先が書いてある運転席のプレート、車体の側面の行き先表示、ルート番号を確認して、目的地に行くジプニーを選びましょう。
1つ目の方法では、タクシーを呼ぶみたいに合図をして、街中を走っている流しのジプニーを呼び止めて乗車します。
2つ目の方法では、アヤラモールやSMモールなどには、ジプニー専用ターミナルがあります。ターミナル内に停車中のジプニーの行き先を確認してから、乗車して出発を待ちます。ちなみに、乗客が集まり次第、出発。
3つ目の方法は、道で停車して客待ちをしているジプニーも同様。時刻表はありませんので、乗客がある程度集まってから出発するシステムです。
※もしジプニーの行き先がわからなければ、ジプニーのドライバーや周囲の人に尋ねてみるのが確実です。
▼ジプニーの乗車席はどこでも座ってOK!
ジプニーに乗車して座る席は、基本的にどこに座っても構いません。ただし、車内が狭いので下車しやすいよう、ローカルの人は、できるだけ後部席で、なるべく日差しが当らない席に座る傾向があります。
ただし、妊婦さんやお年寄りが乗車する際は、出来るだけ後部座席にスペースを作ってあげるのがマナーです。
乗客が少ない時は席を確保するのに困りませんが、乗客がいっぱいだと鮨詰め状態となり、身動きが取りづらくなります。
車外を眺めながらジプニーに乗車できているのはまだ良い方。満員だと目の前に座っている乗客たちと視線がたまに合います。
2-2. ジプニーの運賃を払うタイミング
お金を支払うタイミングは、乗車後すぐ、目的地に到着する前、その間でもいつでもOKです。ただし、お釣りをもらう必要がある場合は、早めに支払っておきましょう。
ジプニーの運賃は、乗車後にドライバーか会計係に支払います。
- 1人体制のジプニー→ドライバー
- 2人体制のジプニー→会計係の人
2人体制で運行しているジプニーの場合は、ドライバーではなくもう1人の会計係と客引きを兼ねた人に、運賃を支払う場合が多いです。※会計係の人は、折り曲げた紙幣を手の指の間で挟んで、ジプニーの後部に捕まって客引きもしています。
ジプニーに乗車したら周囲の乗客が、誰にお金を支払っているのかを観察しておきましょう。
▼ジプニー運賃の支払い方法
ジプニー運賃の支払い方法は、他の乗客と協力してバケツリレーのように、お金を手渡しでドライバー(or会計係)まで支払います。後ろの席から順番に、ドライバーに近い側の席に座っている人にかけて。ちなみに、お釣りも同様にリレー方式で戻ってきます。
※他の乗客のお金が回ってきたら、近くの人にリレーして手渡しあげるのがマナー。
ドライバーに運賃を支払う時や、隣の乗客などに運賃を手渡ししてもらう時は、英語、もしくはセブワノ語で「パリホグ」もしくは「プリティ」と言って渡しましょう。
- Palihug(パリホグ=Please)
- Plite(プリテ=Please)
ドライバーまで自分のお金が届いたタイミングで、「○○(目的地)まで1人分」や「○○(目的地)まで2人分」など、ドライバーに伝えます。普通に英語でもOKです。現地語のセブワノ(ビサヤ)語で伝えたいなら、以下のような感じで大丈夫(例:目的地がアヤラモール)。
- 1人分なら「Sa Ayala , Usa(サ・アヤラモール、ウサ)」
- 2人分なら「Sa Ayala, Duha(サ・アヤラモール、ドゥハ)」
などと言えばOKです。ちなみに、数字のカウントは英語、スペイン語でも通じます。
2-3. 下車する時は目的地に着く手前でドライバーに合図
自分の向かっている目的地に着く手前で、ドライバーに下車する合図をしなければ、基本的にジプニーは止まってくれません。その合図の仕方はいくつかあり、セブで初めてジプニーに乗る人には、ちょっと特殊な方法と思うかも。以下、合図の方法を参考にしてみてください。
- ドライバーに向かって声をかける。※セブワノ(ビサヤ)語だと「Luger Lang(ルガ・ラン=Stop)」で停まってくれます。
- コイン(小銭)で頭上の手すりを叩いて、キンッ、キンッと音を立てる
- ジプニーの天井を叩いて、ドンッ、ドンッと音を立てる
- 唇を尖らせて音を鳴らす(実際の音の感じは乗車してやっている人に遭遇するとよく分かると思います)
2-4. フィリピンでジプニー移動するときの注意点
ジプニー移動に慣れていないうちは、なるべく朝夕のラッシュ時を避けた日中に利用しましょう。他の注意点としては、以下のようなことが挙げられます。
- 大きな荷物を持って乗車しない
- 高価なアクセサリーは身に付けない
- 高価な携帯は車内で使わない(ポケットやカバンにしまっておく)
- 夜はスリに気をつける
たまに、強引な物乞いっぽく貧しそうな格好をした大人や子供が、ジプニーの後部座席付近で、ハーモニカや楽器を演奏したりして、お金(小銭)を求めてくる場合があります。
場所によりますが、ジプニー乗車中の信号待ちで、物乞いに遭遇することは少なくないかも。
個人的なエピソード:ジプニーの後部座席に乗車中に、いきなり間近に子供が現れラップとボイスパーカッションでパフォーマンスする場面に遭遇したことがあります(リリックの意味は理解できませんでしたが、テンポやノリ、グルーブ感があり)。
まとめ:セブ島でジプニー移動に挑戦してみるのもおすすめ!
フィリピンのセブ島に、語学留学などで中長期間滞在する人は、タクシー移動が基本だと思いますが、たまにはローカルのカルチャーに触れるべく、ジプニー移動もおすすめです。
初めてジプニー乗車する時は、少し緊張するかもですが、気軽に利用できるジプニー移動に、意外とハマるかもしませんよ。
セブ島滞在中に新しいことにチャレンジしてみたい人は、ぜひ挑戦してみてくださいね!