『フィリピンのセブ島で一番高い山「オスメニアピーク」もいいけど、ちょっと遠いよね。観光名所のトップスはハイキングって感じじゃないし、どっか気軽に登れる山ってセブ市内の近くにないの?』
フィリピンのセブ島でセブシティが一望できる観光スポットといえば「トップス」が有名ですよね。
でも、有名な観光スポットなので、ちょっと新鮮味がないし、ハイキングするような場所でもない。
そこで今回は、フィリピン・セブ島のセブ市内にある絶景スポット「シラオピーク」で登山+キャンプした体験談をご紹介します!
実はセブ市内には、まだまだ知られざる絶景スポットがあるんです!
美しい自然、セブの夜景や朝焼けを眺めるためてみたい!ちょっと気軽にハイキングしてみたいアウトドア派の人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
1. セブシティが一望できる「シラオピーク」は登山初心者にも最適
セブ市内にある「シラオピーク」とは
今回ご紹介する「シラオピーク(Sirao Peak)」とは、フィリピン・セブ島のセブ市内にある標高700m程の山「カン・イラグ山(Mt. Kan-irag)」の通称名です。
セブ島で一番高い山「オスメニアピーク(Osmena Peak:標高約1000m)」に比べれば低いものの、シラオピークはセブ市内に位置しているので、市街地から気軽に山でハイキングできる距離にあるのが特徴です。
*ちなみに、セブ島南部にあるセブ最高峰の山「オスメニアピーク」は、セブ市内から車やバスで3時間以上もの距離があります。
以前、セブ市内のシラオ地区にある花畑が、期間限定の観光スポットとなってローカルのセブ市民にも隠れた人気となっていることをご紹介しました。
シラオピークの場所
セブ市内にあるシラオピーク(Sirao Peak)ことカン・イラグ山(Mt. Kan-irag)は、市内の名物スポット「トップス」よりも、更に山奥にいった場所にあるシラオ地区に、その姿があります。
シラオピークまでの行き方
セブ市街地から、今回ご紹介するシラオピークまでの行き方は、主に2通りのルートがあります。
- タランバンからトレッキングする(上級者向け)
- シラオピークの麓からハイキングする(初心者向け)
▼① タランバン(Talabam)からトレッキングする
1つ目の行き方は、セブ市内のタランバン(厳密にいうとドゥドラアン地区)からトレッキングの延長として、シラオピークまで到達する方法です(上級者向けコース)。
所要時間は4〜5時間くらいで、途中「カバング滝(Kabang falls)」で川遊びも楽しめるコースとなります。
体力的にも優しくはありませんが、自然を楽しめ達成感が味わえるルート。現地に詳しい人やガイドと一緒に挑戦してみることをおすすめします(でないと道に迷うので)。
▼② シラオピークの麓からハイキングする
2つ目の行き方は、登山・ハイキング初心者におすすめの方法です。
セブ市内のラホグ地区にあるJYスクエアモールの近くから、シラオピークの麓(ふもと)にある「アヤラハイツ(Ayala Heights)」まで、バイクタクシーで移動(所要時間:約20分)。
そこからシラオピークまで、簡単な登山(ハイキングレベル:約30分)で頂上まで行く方法です。シラオピークの麓までの行き方は、シラオ地区の高原花畑へ遊びにいった記事を参考にしてください。
2. 絶景を楽しめるシラオピークは登山キャンプに最適!
シラオピークの頂上(絶景ポイント)でキャンプをしたのですが、私自身にとって海外での登山キャンプは、今回が初めての体験でした。シラオピークまでの行き方は、登山初心者にも優しく、気軽に行ける前述の2つ目の方法で向かいました。
アヤラハイツからシラオピークの頂上までハイキング
ハイキングスタート地点は、ラホグ地区のJYスクエア付近からバイクタクシー(通称ハバル・ハバル)を利用して、到着したシラオ地区に程近いアヤラハイツ(Ayala Heights)。
今回のスタート地点のアヤラハイツから、目的地のシラオピークの頂上までは、目と鼻の先。距離的にも、それほど遠くないことがわかると思います。
ルートマップ的な地図もないので、目の前にそびえるシラオピークを目印に、前に進みます。
小さなポリスオフィスを通り過ぎた後、途中コンクリートで舗装された道路から外れて、高原の丘を登っていきます。ハイキングって言葉にピッタリな雰囲気と環境に、癒されます、、、。
とは言っても、どの道を行けば目的地の「シラオピークの頂上」まで、辿り着くかわからなかったので、花畑で畑仕事に勤しむ農家の人に、途中、道を尋ねる場面も。※優しく道を教えてくれました。
農家の人に教えてもらった方向には、確かに山に続く道があって、その山道を登っていきます(人が歩いた痕跡のある感じ)。
先ほどの高原の雰囲気とは全く違い、登山道!って感じ。前日の雨のせいか、地面は濡れていて、滑りやすい環境でした。
湿った山道を登りきると、明るく開けた頂上付近に到着します。茅がいっぱい生い茂った場所なのですが、人が歩いた痕跡が、ちょっとした迷路のようにもなっています。
道を間違えてキャンプサイトとは違う方向に向かってしまったのは、言うまでもありません(途中で少し引き返しました)。
シラオピーク頂上はセブを一望できる絶景ポイント
そんなこんなで到着したシラオピークの頂上からの眺めは、絶景でした!セブ市内で有名なトップスよりも、シラオピークからの景色の方が、断然良いです!
セブ市街地、マクタン島、ダナオ方面まで見渡せることはもちろんのこと、シラオピーク周辺の美しい高原の景色が、個人的には好み。
まるで、ドラクエに出てきそうなフィールドが、目の前の光景として広がっているのです。
日中にも関わらず、標高が700m程あるので、ちょっと涼しく気持ちのよい気温でした。
セブ島のシラオピーク頂上でキャンプ体験
シラオピークの頂上には、それほど広くはありませんが、キャンプに適した場所があります。
頂上に到着してみると、ローカルのカップルがデートしていたり、シラオピークからの景色を見にきた人がいました。平日に訪れたので、週末は天候にも寄りますが、もっと人がいると思います。
山の天気は変わりやすいので、とりあえずまだ明るいうちに、夕食のための薪集めから。ほどよい木の枝を探しに、来た道を戻って木の枝を集めたりしました。
この日のために、スーパーマーケットで購入した食材。缶詰やナッツ類、お菓子やジュース(お酒も)。ちなみに、マナーとしてゴミはちゃんと持ち帰りましょう。
前日の雨で、木の枝がまだ少し湿っていたため、火をおこすのに苦労しましたが、なんとか調理できる感じに。缶詰のハムをソテーするだけの簡単な調理でしたが、やっぱりアツアツの料理は美味しかったです。
夕暮れが近づくと、霧が立ち込めることが多くなり、徐々に気温も下がってきます。セブの南国イメージとは、かけ離れますが、防寒対策をしておくことをおすすめします。
夕日の沈む西の方向を眺めると、今回のスタート地点のアヤラハイツからハイキングしてきた道が、上からよくわかります。
日が沈み、夜の闇に浮かぶメトロセブの夜景。見上げると美しい星空が広がる光景は、何とも言えません。しばらく、目の前に広がる光景を、ずーっと眺めていられるほど。
セブ市街地の喧噪から離れ、虫の鳴き声のサラウンドシステムを聞きながら、テントで寝床に着きます。夜は思ったより冷えるので、寝袋が必要なくらいでした。
シラオピークから望む美しい朝焼け
翌朝、午前5時。テントの中から外を覗くと、寒っ!まだ三日月の姿が見えるものの、徐々に空が明るくなっていました。
メトロセブの街頭の灯りがまだ残るものの、徐々に空は朝焼けモードに。
太陽が姿を現すと、目の前の光景が一変。オレンジ色のレイヤーを通したように、視界に入る辺り一面が、明るく照らされます。なんと言うか、とっても神秘的。
早朝のシラオピークはまだ気温も低く、風も冷たかったのですが、少し我慢してでも眺めていたい日の出でした。
次回のキャンプでは、熱々のコーヒーを飲みながら、朝焼けを眺めてみたいです。きっと、美味しいんだろうなぁ。
まとめ:セブで気軽に登山するなら絶景スポット「シラオピーク」
今回ご紹介した通り、シラオピークはセブ市街地からも程近くて、気軽にハイキングできるおすすめスポットです。
もちろんセブを訪れる旅行者には、夜景を楽しめる定番のトップスの方が知名度も高いのですが、アウトドア派の地元ローカルのセブワノたちにはよく知られたシラオピーク。
セブ市街地から日帰りでも訪れることができる距離なので、その絶景を眺めるだけでも、訪れる価値はあるように感じました。
出来ればシラオピークの頂上でキャンプをして美しい朝焼けを体験してほしいと思います(ハードル高め?)。
天候は大事なので、天気予報を確認して、また自分の目でも空の様子をチェックしてみましょう。
セブ島でパソコンを一日中眺めている人、英語の教科書を毎日眺めている留学生人の気分転換に是非おすすめです!