南国フィリピンのセブ島は、日本から物理的な距離も近いし、東南アジアのリゾート地として日本人にも人気の海外旅行先ですよね。
トロピカルな南国のビーチリゾート、夜の誘惑のイメージ(?)、物価の安いといわれるフィリピンのセブ島。ロングステイ生活をするには、一体いくらくらいのお金が必要なのでしょうか?
そこで今回は、私の体験談をもとに『フィリピンのセブ島でロングステイした生活費1ヶ月の内訳(家賃や食費など)』を紹介します!
これからフィリピンでリタイア後の移住、リタイアじゃないけどプチ移住・ロングステイしてみたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
フィリピンのセブ島にプチ移住・ロングステイしてみた(実体験)
フィリピンのセブ島にプチ移住(ロングステイ)して必要になった1ヶ月の生活費用をご紹介する前に、、、。
実際に、私が住んでみて感じた「正直なセブ島のメリット・デメリット」をご紹介したいと思います。
セブ島ロングステイ(プチ移住)のメリット・デメリット
『一体、セブ島に住むってどんな感じなの?』って、気になっている人もいるはず。
あくまで個人的なの主観ですが、簡単に挙げてみますね。
▼メリット(良い点)
まずは、セブ島に住んで感じたメリットはこちら。
- セブの物価が首都マニラに比べて少し安い(年々上昇中)
- 街はコンパクトなので移動しやすい
- 自然(海や山)との距離が近い
- お酒も安い
- マニラと比べるとまだ治安は良い(と言われている)
- 空港が近い+LCCで日本からの安くアクセスできる
- 格安で英語を学べる環境(語学学校の激戦区)
- フィリピン人女性が可愛い(男性限定メリット)
- 発展途上感バリバリで勢いあり(投資・ビジネス環境)
▼デメリット(よろしくない点)
逆に、デメリットはというと、、、こんな感じ。
- 交通渋滞が年々憎くなっている(特にセブ市内)
- ネット通信速度はそこまで期待できない(場所による)
- 交通量の多い通りや建設現場付近は空気が良くない(発展途上感あり)
- お金目的で騙されないように注意(日本人だとタカられる?)
と、私が実際にセブ島にロングステイ・プチ移住してみて、それぞれメリット・デメリットがあると感じました
とはいえ、南国リゾートのイメージがあるセブは、美しい海が近くにあって、やっぱりご想像通りのゴキゲンな環境です。
ちなみに、セブ島はアジアの英語学習(語学留学)のメッカとも言われいて、日本人・韓国人・台湾人などを筆頭に各国から多くの若者が訪れている場所です。
フィリピン人の英語力の高さは、アジア圏ではズバ抜けています。
フィリピンのセブ島にロングステイした生活費1ヶ月内訳を公開
ということで、ここからは私の体験談をもとに「フィリピンのセブ島にロングステイの生活費1ヶ月分の内訳」を公開していきます!
以下、それぞれの項目を詳しく解説していきます(最後に各項目の内訳金額・生活費用公開)。
- 家賃(光熱費)
- 食費
- 電話・インターネット通信費
- 交通費
- 交際費
- 雑費
ちなみに、私はセブ島に何度も訪れロングステイ・プチ移住した経験があります。
その経験をもとに、以下「2つの生活パターン」の生活費の金額の違いについても、後ほど紹介します。
- 低予算・節約セブ島生活(旅慣れたバックパッカー向け)
- 現実的なセブ島生活(贅沢はしないけど日本人女性も普通に生活できる)
この2つの生活スタイルによって、どのように生活費に差が出るのかも、セブ島プチ移住の参考になるかと思います。
①セブ島生活費:家賃・光熱費
一般的に、セブ島でプチ移住やロングステイするときの滞在先は、次の3つが挙げられます。
- 「コンドミニアム」を借りる(外国人OK)
- 「ホテル」宿泊する(もちろん外国人OK)
- 「ローカルアパート」を借りる(現地ローカル民向け)
▼コンドミニアムに宿泊する場合
日本人を含め多くの外国人が長期滞在しているのは「コンドミニアム(日本で言うマンション)」です。
コンドミニアムの家賃は、例えばセブ市内のITパーク周辺だとワンルームのユニットで1ヶ月約3万円〜(光熱費別途)が相場。
基本的に、コンドミニアムで住む場合はほとんどの物件でオーナーと「中・長期の賃貸契約」が必要。
敷金も数ヶ月分必要なので(物件のオーナーによる)、数週間から1ヶ月程度の滞在であれば、直接契約して住むのは非現実的です。
ただし、「裏技?」というか便利なサービスもあります。
@Airbnb_jp で1ヶ月借りてるセブ島のコンドミニアム。決して広くないけどベット2つ+キッチン付きのStudioタイプ。
外食しても安いけど、料理道具も一通り揃っていて自炊もできる。コンビニ・スーパーも徒歩圏内。
海外ロングステイやプチ移住に挑戦したい人はまずAirbnb活用するのもありです。 pic.twitter.com/99TqL1gve0
— パレコ@東南アジア (@parek0) 2018年11月3日
世界的人気の民泊サービス『エアビーアンドビー(Airbnb)』を活用すると、セブのおしゃれなコンドミニアムに滞在できるので、かなりおすすめ!。
契約など面倒な手間をかけずに滞在できるエアビーアンドビー(Airbnb)で「週割引・月割引」のある部屋を借りて生活するのもアリです(経験済み)。
▼ローカル(現地人)向けアパートメントの場合
ちなみに、コンドミニアムの他にも過去に私は「ローカル用のアパートメント」物件に滞在していた経験もあります。
外国人でも住みやすいコンドミニアムと比べると、もちろん部屋のクオリティは下がりますが、その分かなり割安。
例えば、ローカル用アパートの部屋(写真)は、キッチンなしワンルームタイプ。
ベッド・エアコン付、トイレ・シャワー付、アパート共有のフリーWifi環境有りで、家賃1ヶ月8000ペソ(約16000円)の物件、光熱費・水道代は別でした。
▼セブ島の光熱費・水道代
光熱費・水道代について、フィリピンの物価の通り「水道代は安い」のですが、電気代は物価の割に高いといわれています。
もし、光熱費が家賃に含まれていない場合は、エアコンを使い過ぎると電気代請求金額が、普通に日本で一人暮らしをしていた時とほぼ同じ請求額になりがちなので、ちょっと注意かも。
ちなみに、セブでホテル滞在やエアビーアンドビーの物件に宿泊する場合は、光熱費・水道代は料金に含まれているので気にしなくてOKです。
セブ島プチロングステイ中の飲み水事情。ウォーターサーバー用にこのドデカいタンクで飲み水を確保してます。水屋さんのサービスはフル活用すべき。宿泊しているコンドミニアムの部屋までの運送料を含めて100円しません。日本のコンビニで500mlの水を購入していた日々はなんだったのでしょうか、、、。 pic.twitter.com/0NiYBobQ54
— パレコ@東南アジア (@parek0) 2018年10月29日
注意したいのは、セブの水道水は飲めない(基本飲まない)ので、飲み水はペットボトルの水を買ったり、ウォーターサーバー用のどデカい水を買う必要があります。
②セブ生活費:食費
いくら日本と比べて物価の安いフィリピンでも、日本食レストランで毎日食事をすると、それなりの出費になることが予想されます。
- 「レストラン(日本食、イタリアン、ファストフードなど)」で外食する
- 「ローカル食堂(通称:カレンデリア)」で外食する
- 「自炊」する
キッチンのあるコンドミニアムやアパートに滞在する場合、基本的に「外食たまに自炊」というスタイルになると思います。
料理好きな人なら、自炊もありです!
エアビーアンドビー @Airbnb_jp で借りたセブ市内のキッチン付きのコンドミニアムでクッキング。フィリピンのスーパーマーケットで格安で手に入る栄養豊富な #スーパーフード 「モリンガ(マルンガイ)」を使ってフィリピン料理のスープ「シニガン」を作ってみました。 #スーパーフード pic.twitter.com/blaIeXRGOT
— パレコ@東南アジア (@parek0) 2018年10月26日
ただし、セブで日本の味を求めるのであれば、日本の調味料などは割高です。
とはいえ、部屋にキッチンがない場合やホテル泊の場合は、基本的に毎日外食になりますよね。
▼外食で節約したいならローカル食堂
食費を節約したい人、ローカル料理を楽しみたい人向け。
日本食レストランなどで毎回外食するのではなく「現地のローカル食堂(通称:カレンデリア)」で食事をしてみるのもおすすめです。
セブ島に限らず、フィリピン人の集まる所には、こういった食事が楽しめるローカル食堂があります。
ローカル食堂によってメニューの豊富さや味も違いますが、一食当りだいたい約100円〜200円くらい。
ただし、いくらローカル食堂のメニューが豊富とはいってもやっぱり飽きちゃうので、たまに日本食やイタリアンなどレストランでも食事してました。
③セブ生活費:電話・インターネット通信費
フィリピン・セブ島に私が滞在したときの携帯やインターネット通信環境は、次の通りです。
- 携帯(電話・SMS・インターネット用)
- ポケットWiFi(外出時のネット用)
- 滞在先のWiFi(エアビーで借りた部屋、ホテルなどのWiFi)
ちなみに、フィリピンではケータイやポケットWiFiのモバイル通信は「プリペイド式」が一般的です。
空港や携帯電話ショップなどで、プリペイドSIMカードを購入して、利用分だけSIMカードにチャージして好みのプランを設定(1週間や30日など利用期間や通信速度など)する必要があります。
チャージやプランの設定方法は、店員さんお任せでOK。
通信プランは、人それぞれの使用頻度や滞在日数によると思います。
ちなみに、携帯やポケットWiFiでインターネット用「30日定額プラン」を使いたいなら、どちらもSIMカード1つに対して約1000ペソ前後(約2600円)です。
フィリピンのセブ島では、カフェなどでフリーWiFi(スピードは期待できないけど)が使えるお店も多いので、ネット通信をバリバリ使う人以外は、携帯のインターネット通信だけでもOKだと思います。
④セブ生活費:交通費
フィリピン・セブ島での移動は、「白タク」や「グラブ(Grab)」が基本となると思います。
- タクシー(白タク)
- グラブ(Grab)のタクシー配車サービス
- ジプニー、トライシクル、バイクタクシー(←現地人向け)
- マイバス(空港〜SMモールなどを結ぶバス:一部区間のみ)
タクシー初乗り40ペソ(日本円換算だと約100円〜)と、日本に比べて圧倒的に交通費が安いのが特徴。
個人的には、アプリでタクシー配車ができる『グラブ(Grab)』がおすすめです。セキュリティやドライバーの質も含めて白タクよりも断然快適。
フィリピンには市内の主要路線ルートを走っている「ジプニー(乗り合い小型バス)」は、現地フィリピン人にとって欠かせない交通手段。
セブ島のジプニー運賃は1人7ペソ(約18円)。市内の移動距離によって8ペソ〜10ペソに変動します。
⑸セブ生活費:交際費
2018年にセブ島で1ヶ月間ロングステイしたときは、健康志向になったせいか(?)毎週クラブに遊びにいったりすることもなく、交際費がかなり安くなりました(笑)。
なので逆にいえば、フィリピンで「夜遊びを楽しみたい人」は、交際費の予算を「多め」に持っていくことをオススメします(笑)。
過去にセブ島に数ヶ月間ロングステイした時は、この交際費(飲み代)がイチバン高くつきました!
今となってはフィリピン留学で出会った悪友たちとの良い思い出ですが、、、苦笑。
過去の経験からお話しすると、1リットルのビールを毎日飲んでも7000円もしませんでした(現地のスーパーマーケットで購入)。
酒税の安いフィリピンでは、ビールはとっても割安。瓶ビール1リットルが、スーパーマーケットなどで約80ペソ(約210円)、330〜350mlの缶や瓶ビールは32ペソ〜(約83円〜)販売されています。
▼セブ島周辺の離島へ旅行・マリンアクティビティ
せっかくセブ島に来たんだから、美しい海を満喫したい!って人も少なくないはず。
セブ島周辺の離島へ旅行する場合や、マクタン島からアイランドホッピングやマリンクティビティは、もちろん別途費用が必要になります。
体験ダイビングやアイランドホッピングツアーなど、マリンアクティビティをする場合の予算はだいたい6000円〜、プチ旅行ならホテル代を含めて最低1万円くらいは必要かなと。
Shooting a whale shark in Cebu, Philippines. Awesome moment with #gopro 大迫力!セブ島でジンベイザメと一緒に泳いだ様子をゴープロで撮影してみました! @GoPro @GoProJP #GoProのある旅 #GoProのある生活 pic.twitter.com/9d1pdHv6Xg
— パレコ@東南アジア (@parek0) 2018年10月12日
ちなみに、セブ島南部のオスロブで巨大なジンベイザメと泳げるジンベイザメツアーも、ツアー会社を介さず自分でいけば費用を安く抑えることもできますよ(参考:【セブ島】巨大ジンベイザメと30分間泳ぐ体験ツアーに格安で参加する方法《裏ワザ》)
⑤セブ生活費:雑費
雑費としては、散髪代、マッサージ代、ジムの会員費など、人それぞれ出費のバリエーションが異なると思います。
例えば散髪代、セブ市内のショッピングモール内には、現地の有名ローカルヘアサロン(例:Bench/ベンチフィックス)や、安心の日系ヘアサロンもあります。
- 日系ヘアサロン:1500ペソ前後〜(約3000円〜)
- ローカル有名ヘアサロン:250〜300ペソ(約650〜780円)
- どローカルな散髪屋:30〜50ペソ(約78円〜130円)
セブ島は、SPAでのマッサージ代がとっても安くて500円くらいからできるお店もあるほど、マッサージ天国(*注意:怪しいお店の方ではございません)。
▼ジム代(海外でも筋トレ)
セブ市内にあるウォーターフロントホテル内のジムCitigym。
一般ジム会員になる方法はカウンターで直接申込み+支払い+写真撮影するだけ。その場で顔写真付きメンバーカードが手に入ります。
ひと月の会員費は2900ペソ(約6000円)でした。
決して広くないけどエアコン付き、プールでも遊び放題。 pic.twitter.com/WJb7W7V51K
— パレコ@東南アジア (@parek0) 2018年10月28日
セブ島で通っていたジムの月額会員費は、月2900ペソ(約6400円前後*2018年情報)でした。
現地のサプリメントショップで「プロテイン」を買う人は、追加で予算が必要ですね。
▼項目外:観光ビザ延長代
今回は、ロングステイ期間を「1ヶ月」と想定して解説してるので、この「観光ビザ延長代」は最後の内訳金額に反映させませんが、念のため紹介しておきます。
日本人の場合、観光ビザでフィリピン入国日から30日間の滞在が可能です。
30日よりも長く滞在したい場合は、イミグレーションで観光ビザ延長手続きと更新代の支払いが必要になります。
過去に、セブ市内のJセンターモール内にイミグレーションで、エージェントを介さず自分で観光ビザを1ヶ月更新した時の費用は「3130ペソ(約8138円)」でした(2016年情報)。
フィリピン・セブ島の生活費(1ヶ月)内訳詳細
お待たせしました!フィリピンのセブ島で1ヶ月に費やした生活費の内訳は、以下の通りです!
▼①節約生活編:ローカルアパート滞在
現地のローカルアパートに滞在して、食事もローカル食堂をよく利用していたときの生活費用です。
個人的に、特に貧しい感じは正直感じませんでしたが、第三者から見るとかなり節約してるな〜って印象です。外こもり状態?笑
※為替レート:1ペソ≈2.6円換算(2015年11月当時)
項目 | フィリピンペソ | 日本円換算※ |
家賃・光熱費 | 6,510ペソ | 16,926円 |
食費 | 6,000ペソ | 15,600円 |
通信費 | 1,300ペソ | 3,380円 |
交通費 | 2,000ペソ | 5,200円 |
交際費 | 2,600ペソ | 6,760円 |
雑費 | 1,500ペソ | 3,900円 |
合計 | 19,910ペソ | 51,766円 |
そんな生活スタイルで、セブ島で節約ロングステイ生活に挑戦してみたところ1ヶ月の生活費は日本円で約5万〜6万円以内という結果となりました。
この金額は、毎日飲むビールは大目に見ても、最低限のセブ島ロングステイ生活費用だと体験してみて思いました(旅行・ジム・夜遊びナシ)。
フィリピンに滞在経験のある人からすると、この金額は「困窮邦人かッ!」と思われるくらいの生活水準。現地のローカル庶民の生活に近い感覚で、セブ島生活に挑戦してみた結果です(笑)。
▼②現実的なセブ生活編:コンドミニアム滞在
次は、節約生活とは別のパターンで、セブ市内のコンドミニアムに1ヶ月滞在先したときの生活費用内訳です。
食事は外食(レストランやたまにローカル食堂)+料理が好きなので部屋で自炊したり、セブ島近辺にプチ旅行した場合。
※為替レート:1ペソ≈2.2円換算(2018年10月当時)
項目 | フィリピンペソ | 日本円換算※ |
家賃・光熱費 | 17,500ペソ | 38,500円 |
食費 | 10,500ペソ | 23,100円 |
通信費 | 1,000ペソ | 2,200円 |
交通費 | 2,000ペソ | 4,400円 |
交際費 | 14,000ペソ | 30,800円 |
雑費 | 4,400ペソ | 9,680円 |
合計 | 49,400ペソ | 108,680円 |
夜な夜なクラブに飲みにいった生活ではなく、セブ市内に滞在しつつカフェで仕事や、ジムで筋トレしたり、週末はちょっとお出かけするような生活スタイル。
こっちの生活費の例の方が、プチ移住体験をしたい人にとって現実的な費用の参考になるかと。
経験談として、豪遊はできませんが『月10~15万円前後あればそれなりにセブで気楽な生活ができる』と感じます。
ちなみに、お金の持っていき方は、海外旅行保険付きのクレジットカードで、現地ATMからキャッシングするのが一番安心かなと思います。
まとめ:フィリピンのセブ島でプチ移住・ロングステイもあり
フィリピンのセブ島でプチ移住・ロングステイした場合の1ヶ月の生活費内訳をご紹介しました。
日本以外の国での生活は、デュアルライフ環境作り(多拠点生活)や、ただ単に人生の楽しみ幅を広げるためも、一度経験しておくべきかなと思います。
英語が通じて物価も安く、トロピカルな常夏の気候でマリンアクティビティも盛んなフィリピンのセブ島で、プチ移住体験するのもおすすめです。
海外で外こもりしたい人(?)や海外移住体験したい人、ノマドワーカー的なフリーランスの人もぜひ参考にしてみてくださいね!