物価は高いけど、お給料も高いオーストラリアでの出稼ぎワーホリ。
そこで、今回はオーストラリアで「稼げる」をテーマに、実際に私がオーストラリアのファーム(農場)仕事で月収約5000ドルを稼いだ経験を紹介します!
これからオーストラリアワーホリで大金を稼ぎたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
1. オーストラリアワーホリで人気のファームジョブとは?
まず「ファームジョブ」とは、オーストラリアの田舎にある農場で働く仕事のこと。
「英語が苦手な人」にも手に入れやすい仕事として、日本人ワーホリメイカーに最も人気な仕事です。
まだファームジョブ未経験の初心者さんは、以下の記事を参考にしてみてください。
ファームジョブのメリット
お金を稼げる他に、ワーホリメイカーがファームで働く1番のメリットは、
条件を満たせば「セカンドワーキングホリデービザ(1年間延長してオーストラリアでワーホリができる)」が手に入ることです。
- オーストラリア政府が指定する地域(基本的に田舎)で働く
- 農業、畜産、漁業、建築業、鉱業の仕事に従事する
- 一定期間(88日以上:約3ヶ月間)それらの仕事に従事する
また、オーストラリアの一部地域では条件を満たせばワーホリビザでも、6ヶ月以上働けるルール改正もあります。
*重要:ビザ取得は、オーストラリア政府の発表する最新アップデート情報を各自でチェックしてください!
オーストラリア政府公認のファーム情報入手先
オーストラリア政府機関が仕事情報を提供するサイト「Workforce Australia for individuals(英語)」があります。
このウェブサイトの中で、ファーム仕事系の情報は「Search the Harvest Trail(英語)」のページでチェックすることができます。
- 英語が苦手な人は「翻訳ツール(DeepLなど)」を活用して、最新の仕事情報を収集しましょう
▼オーストラリア国内ファーム情報の神ガイドブック
また、オーストラリア政府機関が発行する各州のファーム情報、収穫物やシーズンなどが詳細に記された神ガイドブック「NATIONAL HARVEST GUIDE」があるんです!
最新情報のPDF版・Wordファイル版のデータも、こちら公式ページ(National Harvest Guide)からダウンロードできるので、渡航前にファーム情報などを事前に情報取集できます。
紙の冊子もあるのですが、ノートパソコンやiPadなどのタブレット端末にこのガイドブックを忍ばせておけば、とても便利です。
オーストラリアのファームジョブに必要な英語力
ハッキリ言えますが、英語力が高いことに超したことはありません!が、逆に「英語力がないと損」です。
私自身もオーストラリアワーホリで「ファームジョブ(+シティジョブ)」を経験ましたが、英語力が中級者以上であれば余裕。
超初級レベル(カタコト英語)だと、難易度が上がるように感じました。
▼英語力が低いデメリット(詐欺に注意)
ファームジョブに限った話ではありませんが、英語力がないあまりに「全然稼げない」「仕事仲介者にダマされる」ケースも、多々あるようです。
そういった情報の背景には、仕事前に提示された条件(給料等)が違っても、「英語を上手く話せないので泣き寝入りする」日本人の方が、現実にいるからにあります。
一概に言えませんが、ワーホリ仕事探しの難易度上がる、日本語生活環境に陥る場合があるなど、デメリットが多いので頑張って英語力を身につけましょう!
▼渡豪前に英語力を身につける
せっかくなので、できればオーストラリアに来る前に「最低限の英語力(+英会話力)」を身につけておくことをおすすめします。
以下、私の英語学習体験なのですが、英語力にちょっと自信のない方には、きっと役立つと思うのでぜひ参考にしてください!
2. カナナラ(Kununurra)は稼げるファームのある場所
実際ワーホリ中に私が働いたファームがある場所は、
オーストラリア西部のウエスタンオーストラリア州(WA)にある「カナナラ(Kununurra)」という小さな町です。
カナナラの場所
そんなカナナラ(Kununurra)は、ウエスタンオーストラリア州(WA)の最北部エリアにあります。
ただし、WA州の大都市パースから行くよりも、ノーザンテリトリー準州(NT)の都市ダーウィンの方が距離的に近い場所です。
▼ カナナラの注意点
注意点として、カナナラのある地域は、オーストラリアの中でも紫外線も強く、特に気温の高いエリアです。
女性に限らず、男性も「紫外線対策」をしておくべきレベル(経験談)。
しかし、そんな過酷な環境下にある「カナナラ」が、ワーホリメイカーの間で密かに人気がある理由は「ファームジョブで稼げる場所」だからです。
カナナラまで行き方(移動方法)
結論、車がないワーホリは「ダーウィン」から「バス」でカナナラへ移動する方法がおすすめです。
ノーザンテリトリー州の「ダーウィン(Darwin)」から「バス(運行会社:グレイハウンド)」を交通手段としてカナナラを目指す移動ルートが、定番です。
詳しいカナナラへの移動方法は、次の記事を参考にしてみてください。
カナナラの収穫物と収穫シーズン(時期)
カナナラ(Kununurra)の主な収穫物は、「メロン」「カボチャ」「サンダルウッド」が有名です。
- メロン
- カボチャ
- サンダルウッドなど
▼ カナナラの収穫シーズン時期は?
カナナラでの「ファームジョブ探しの目安」になる収穫シーズン(時期)は、毎年「4月〜10月頃」といわれています。
※天候や自然災害によって変わる
他にも、少し時期はズレますが「シトラス」や「マンゴー」、小さい規模ですが「バナナファーム」もあります。
3. カナナラのファーム仕事(求人情報)入手方法
*このファームジョブ探し方は、私がカナナラで働いた当時の方法です(2014年情報)。
さて、カナナラでのファームジョブ仕事探しの方法は、大きく分けて3つあります。
- 現地の求人紹介所から仕事を紹介してもらう(閉業中)
- 友人や知り合いから紹介してもらう
①:現地の求人紹介所から紹介してもらう
当時のカナナラには、ファームジョブの仕事を紹介をしてくれる「求人案内所(*閉業中)」のオフィスがありました。
▼ 現地のファームジョブ求人を手に入れる流れ
まずは、求人案内所のオフィスを訪れて「求人登録<」をします。
オフィス内にあるパソコンで必要な情報を入力したら、登録完了。後日、求人案内所から連絡がきて、仕事を紹介してもらうという流れです。
- 求人案内所で求人登録する
- 仕事の紹介待ち(*待機期間:人による)
- 求人案内所から求人紹介の連絡がくる(*すぐ働ける意思を伝える)
- 仕事をゲット
▼ 仕事を紹介されやすい日本人ワーホリ?
タイミングや運にも大きく左右されますが、もし「英語力」や「ファーム仕事経験」あれば、より早く求人情報を紹介されやすい傾向があります。
そして、現地に数あるファームの中には「日本人を優先して雇いたいファーム」も、少なからずあります。
英語力が低くても「日本人=よく働く(イメージ?)」というアドバンテージは、大きいです。
この背景には、過去に過酷な環境のカナナラのファームで働いた日本人ワーホリの功績(諸先輩方のおかげ)が影響していると思います。
▼ 短時間で好印象を残す
ちなみに、カナナラには多くのヨーロピアン(ワーホリ)たちもファームジョブの仕事を探しにきているので「競争」は必須です。
その競争の中で仕事を勝ち取るには、(もしあれば)ファームジョブの仕事経験や、自分の英語力や長所を「手短かにアピール」しましょう。
すると、求人案内所のスタッフさんからの印象もよくて、ファームジョブなどの求人情報を紹介されやすくなります。
つたない英語で時間をかけてアピールしても、日々の業務で忙しいスタッフさんはかまってくれないので、短時間で好印象を残すこと(エレベータースピーチ)が重要です。
※実際、上記を私が実践した数日後に仕事の紹介の連絡がありました(経験談)
②:友人や知人から紹介してもらう
2つ目の方法は、友人や知人からのファームジョブ仕事の紹介(いわゆるコネ)です。
結論からいうと、カナナラを訪れて間もない当時の私は、すぐにコネ(友人の紹介)でファームジョブ仕事を手に入れることができました。
※後日、求人案内所から連絡いただいた仕事紹介は断る結果になりました。
▼ ファームジョブを手に入れたまでの期間は?
当時、私がカナナラに到着してからファームジョブの仕事を手に入れるまでに必要だった期間は、「約1週間」でした。
ただし、こればかりは「運やタイミング」に左右されるので、人によっては待機期間がもう少し長引く場合も、覚悟しておきましょう。
▼仕事探しのコツは?
友人や知人の紹介(コネ)によるファームジョブ探しの正攻法は、
自分が仕事を探していることを、現地で周囲にいる人たりにどんどんアピールすること!
バックパッカーズホステルやキャラバンパークで出会う人の繋がりに感謝する日が、きっとやってくると思います。
当時の私も、この方法で運よく仕事をゲットできました。ヨーロピアン、アジア人に限らず、周囲のワーホリたちと仲良くしましょう!
ただし、現地ですぐに仕事が見つかる保証はないので、最初は「最低1週間以上」宿泊予約しておきたいところ。
*参考:Agodaでカナナラの安宿(バッパー)を探してみる »
カナナラで働いた優良ファームは?
『ぶっちゃけ、なんて名前のファームで働いたのかめっちゃ気になる!』
って、読者の中にはすごく気になっている人も多い(ほとんど?)と思います
申し訳ないですが、実際に働いていたファームの名前は、ここではあえて伏せておきます。※2023年時点でもカナナラちゃんとビジネスされているファーム。
イジワル?に聞こえるかもしれませんが、このあと解説する内容(仕事はキツいけど、高時給な給料や待遇)を知ると、働きたい人たちが「殺到する」恐れがあるからです。
それでも「本気で」働きたい人のみ、以下の記事を参考にしてください(あえて少しハードルを設けてます)。
*詳細:【オーストラリア】みんなに教えたくない好条件の優良ファーム《セカンドビザ取得可》
4. カナナラのファームジョブ仕事内容
まず、私が働いていたファームの収穫物は、次のようにカナナラ定番の収穫物ばかりでした。
- メロン(甘くて美味しい)
- カボチャ(日本でもよく目にする一般的なサイズ)
- 巨大なカボチャ(ハロウィンで目にするデカいサイズ)
- バターナッツ(カボチャの一種)
ファームジョブの仕事内容
そんな当時、カナナラで働いていたファームの仕事内容(ファームジョブ)は、主に3つありました。
- ピッキング仕事:収穫作業をする(体力的に超ハード!)
- パッキング仕事:倉庫で収穫物を箱詰めする
- チッピング仕事:草刈りする
※カナナラにある他のファームでは、仕事内容に違いがあるかもしれません。
▼ ①ピッキング仕事(体力勝負)
*結論:私はこの仕事を経験しましたが、男性でも体力的に超ハードです!
このピッキング仕事では、基本的に地面の上に実が育つ「メロン」や「カボチャ」などを収穫します。
ただし、灼熱の炎天下(気温40〜50℃前後)のもとで、長時間カラダを折り曲げて中腰状態になる「超ハードな仕事(ザ・肉体労働)」です。
オーストラリアの数あるファームジョブの中で、「バナナファームの仕事はしんどい」とよく耳にします。
しかし、カナナラでの「メロンやカボチャのピッキング仕事」も、最上位レベルにかなりキツい仕事の1つだと思います。
※補足:キツすぎて脱落者も出るほどで、欧米系アジア系ワーホリに限らず、体力に自信のない男性は避ける傾向もあります。
▼ ②パッキング+③チッピング仕事(比較的ラク)
女性や体力に自信のない男性向けの仕事は、
「草刈り(チッピング)」や「倉庫での梱包作業など(パッキング)」です。
またカボチャやメロンではなく、比較的簡単に収穫できる他の収穫物のピッキング仕事が向いています。
前述のメロンやカボチャのピンキング仕事に比べると、かなりラクな仕事です(※同じ時給ならこちらの仕事が断然人気!)。
ファームジョブの勤務時間とスケジュール
当時、私がカナナラのファームで働いていた期間は「8月〜11月」で、収穫シーズン(繁忙期)も重なっていました。
- 基本:週6日勤務+週1日休み
- 繁忙期:週7日(休みなし)で2週間に1回休みがある程度
そんな私のファームジョブ(ピッキング仕事)の労働時間は、1日「8〜9時間前後」でした。
▼ 1日の仕事スケジュールの例(繁忙期)
- 午前5時:起床(身支度を整える)
- 午前5時半:宿を出発(送迎でファームに移動)
- 午前6時:仕事開始
- 正午:ランチ
- 午後3〜5時:仕事終了(時期によって前後)
※ときどき休憩時間もあります。
当時のカナナラには、繁忙期になると毎日休みなく働き続けること「数十日!」という「強者(ツワモノ)」の日本人ワーホリもいました。
「やっぱりお金(大金)が稼げるから!」と、みなさん割り切ってましたね。
繁忙期の収穫シーズンだと、仕事はほぼ毎日継続してありますが、草刈りの仕事のある期間(時期)はけっこう早く終わることもあるとか。
5. カナナラで稼げるファームジョブの給料(時給)
私の実例をもとに、読者の皆さんがイチバン興味のあるであろう情報(稼げる金額)を紹介します。
カナナラのファームジョブ給料(時給)
まず、日本とは違いオーストラリアには、基本「土日祝日の給料をアップ」する法律があります。
当時、私がカナナラで働いていたファームは俗にいう「優良ファーム」で、給料や待遇面でまともな会社でした。
- 時給:当時21ドル(平日土日に関わらず同額:季節労働のため)
- 祝日:42ドル(ダブルペイ!)
- ボーナス:1時間あたり1ドル(退職金用)
*2014年当時の情報
当時の季節労働(カジュアルジョブ)の最低時給は守られ、祝日のダブルペイ(時給2倍)、また珍しくボーナスシステムがありました。
ファームジョブの仕事内容は超ハードでしたが、仕事を辞めるときには「退職ボーナス」が支払わられ、超ラッキーな優良ファームだったのは間違いありません。
ちなみに、カナナラのあるウエスタンオーストラリア州(WA)は、他の州と比べて「時給がやや高め」の傾向があります(鉱山バブルの影響?)。
ファームジョブ生活の月収と貯金額(例:繁忙期)
カナナラのファームで繁忙期に稼いだ1ヶ月の簡単な収支内訳は、以下の通り。
- 月収:約5000ドル(税抜前*1)
- 源泉徴収:給与金額から約650ドル税金天引き(*2)
- 生活費:約1000ドル(*3)
- 手元に残る貯金額:約3350ドル
*1:計算しやすいよう端数は省略、*2:2014年度税制での税法上居住者スキーム利用、*3:食費・宿泊費等含む合算金額
よって、手元に残った金額は、オーストラリアドルで「AUD約3350ドル前後」でした。
これを当時の為替レート(1豪ドル≈95円)で計算すると約32万円!
もちろん為替レートによりますが、当時2014年は1ヶ月に約30万円ほど貯金できたのです!
▼ファームジョブで退職金ボーナスも?!
私の働いていたファームでは、退職時になんと「ボーナス」として「労働1時間あたり1ドル」も支給されました。
ファームジョブを辞めて退職する時には、追加で「数百ドル」のまとまったお金が手に入りました(超ラッキー!)。
とっても良心的な会社(優良ファーム)だったのは、間違いありません。
※注意:もちろん、カナナラにあるすべてのファームでボーナスがあるわけではないので、誤解しないでくださいね。
タックスリターン(確定申告)の還付金
オーストラリアでは、ワーホリメイカーも「タックスリターン(確定申告)」を行う必要があります(給料から源泉徴収されるため)。
そして当時2014年は「ある条件」を満たすと、源泉徴収されていた税金が「全て還付」されるスキームがあったのです。
- 私の場合は、カナナラのファームで働いていた分だけでも、当時1000ドル以上のお金(還付金)が手元に戻ってきました。
※確定申告までに稼いだ金額によって、還付金額が異なりますがここでは触れません。
追記:2017年1月以降は、ワーホリメイカーに対するバックパッカー税の導入で課税率が変更になります(残念ながら当時のような税制スキームが使えなくなりました)。
カナナラのファームジョブで貯めた金額は?
当時、オーストラリアのカナナラのファームで繁忙期に働いていた人は、一体いくらお金を稼げていたかというと、次の計算式で大体わかります。
(貯金1ヶ月約3000ドル×働いた期間)+ボーナス(働いた時間数×1ドル)+税金還付(各人それぞれ異なる)=総金額????ドル
※この結果は、あくまで2014年当時の私の体験談です。
あえて明確な金額を算出しませんが、なんとなくオーストラリアで出稼ぎワーホリをする人が増える理由が、お分かりいただけたでしょうか。
「時給の良い」稼げるまともなファームで、いかに「長く」「継続的に」仕事続けられるかが大きなポイントです。
収穫物の出来具合も、年によって変わると予想されるので、一概にみんなが毎年稼げる保証はありません。
▼ ファームジョブの強者はキャラバンパークにあり!
ちなみに、上記で計算した金額は大したことないくらい、ファームジョブで大金を稼いでお金を貯める「強者(ツワモノ)」日本人ワーホリがたくさんいました。
もはや、出稼ぎワーホリと呼べる彼らは、「キャラバンパーク(キャンピングカーで停泊できる広い敷地の宿泊施設)」と呼ばれる場所で「テント生活」を送っていました。
彼らの節約術は、「宿泊代がバックパッカーズホステルよりも安く、テント生活なら週100ドル以下で済むから、、、。」と言います。
「ワーホリで稼いで貯める!」という出稼ぎワーホリ的な目標がある人なら、彼らのような「ツワモノ」の仲間入りをぜひおすすめします!
まとめ
ワーホリ2年目用のセカンドビザを取るために、同じ期間(条件88日)ファームで働くのであれば、誰でも「稼げるファーム」で働きたいですよね。
もしくは、ワーホリ後の旅の資金稼ぎや将来のビジネスのためなど、目的を持ってオーストラリアでガッツリ稼ぎ資金を貯めたい出稼ぎワーホリ的な人も少なくないと思います。
この記事(私の体験談)が、そんな読者のワーホリの皆さんの役に立てれば、うれしいです!ぜひ、ワーホリ中に稼げるファームでガッツリ働いて(稼いで)みてくださいね!
ちなみに、ここだけの話...「本気で」このファームで働きたい人は、次の記事を参考にしてみてください。