ネット環境があれば仕事が完結する人たちが、世界各地へ散らばり移動(旅)しながら仕事をするという「デジタルノマド」的な生き方。
そんなデジタルノマドたちが集まる世界屈指のノマドシティの1つが、タイ北部の都市「チェンマイ」なんです。
タイ北部の人気観光地でもあるチェンマイは、「デジタルノマドの聖地?」とも言われていて(←久しい)、きっと気になっている人も少なくないはず。
そこで今回は、タイのチェンマイに私が実際に住んでみてわかった「デジタルノマドが集まる理由」について、個人的な体験談や感想を交えて紹介したいと思います!
海外ノマド生活を送ってみたいと考えている人、自分の新しい生き方を模索している人など、ぜひ参考にしてみてくださいね!
デジタルノマドはタイのチェンマイを目指すべき?
私自身、これまでチェンマイには日本やタイ周辺国を行き来しながら、約9ヶ月ほどロングステイしています(*2019年5月時点)。
結論:ノマドにとってチェンマイ居心地良すぎ(注意!)
このあとチェンマイのメリットを解説していくのですが、結論を先にお伝えすると「ノマドにとってチェンマイは居心地良すぎ!(=最高)」です。
この結論は、ここ数年ノマド的な生活(?)を送っている私自身が、実際にチェンマイに半年以上ロングステイしてみて感じました。
と同時に、もう居心地良すぎて危ない!あぶないっ(笑)日本に帰りたくない病?外こもり状態への誘惑が襲ってくるくらい、、、(←ちょっと大げさに言ってみる)。
まぁ何が言いたいかというと、そのくらいチェンマイはデジタルノマド生活に適した環境が整っているんです。
デジタルノマドがチェンマイを目指すメリット10
そんな世界のデジタルノマドたちがこぞって、タイのチェンマイを目指す理由として次のようなメリットがあるんです。
①物価・生活コストの低さ(安い)
やっぱりチェンマイの良いことろは、「物価・生活コストの低さ」です。
この点はデジタルノマドに限らず、タイのチェンマイにリタイア層やロングステイヤーが多い理由の1つにも挙げられます。
滞在費用の中で1番コストのかかる宿泊費は、気になるところですよね。
その点、チェンマイには週単位や1ヶ月単位で気軽に借りられるアパートや長期滞在向けコンドミニアムも多く、タイの首都バンコクの家賃相場と比較しても、かなり割安な点も大きなポイント。
参考:【チェンマイ】家賃は月2万以下?海外ノマドがタイでアパートやコンドを探す方法《長期滞在》
いきなり現地の部屋を借りるって聞くと、言葉の壁もあるし少しハードルが高そうに思いますよね。
でも宿泊費を抑えられることでトータルの滞在費用が安くなるので、これからチェンマイでノマド生活を始めたい人は、ぜひ挑戦したいところです。
参考:【チェンマイ】タイ滞在1ヶ月の生活費用を公開するよ《海外ノマド・リタイア向け》
②食環境(タイ料理美味しすぎ)
やっぱり海外に長期滞在する場合、食環境はとっても重要なポイントです。
私自身いまだにパクチーが苦手なのですが、タイ料理は自分の口に合うというか、、、美味しすぎるんです。しかも、安い!
美味しいタイ料理が一食100円ちょっとで食べられるローカル食堂や屋台が、そこら中にあります。
もちろん日本食レストランもあるので、タイ料理に飽きたらお口の気分転換も容易です。
個人的にロングステイ経験のあるフィリピンも大好きなんですが、やっぱり食環境でいうとタイに軍配が上がりますね(*フィリピンのローカルフードも好きですよ)。
③良好な治安
チェンマイの治安は、世界中から旅行者も多くて街の雰囲気も落ち着いているので、比較的安全だと感じています。
首都バンコクのように雑多で混沌としてないし、バンコク・パタヤ・プーケットみたいな夜遊び的なイメージも少ないので、女性も安心して過ごせる印象です。
④カフェ天国(電源+WiFi完備+お洒落)
チェンマイの特徴の1つは、ノマドが作業しやすい「電源+WiFi完備」したお洒落なカフェが多い点です。
チェンマイ市内には数多くのカフェがしのぎを削って店を構えているので、大学学生の勉強していたりやノマドたちがパソコンを開いて作業している姿を、日常よく目にします。
内装・外観デザインもお洒落でインスタ映えしそうなお店も多くて、カフェ好きにとってはまさにカフェ天国といったところ。
24時間営業のカフェ「Wake Up」もあるので、夜に作業したい人にもピッタリです。
▼コワーキングスペースでの作業もおすすめ
デジタルノマドが多く集まることから「コワーキングスペース」も、有名な「CAMP」を筆頭に「TCDC」や「PUNSPACE」など、チェンマイ市内に点在しています。
周りがノマドだらけ+現地の人も外国人慣れしてるので、カフェで作業してても周囲の目を気にすることなく集中できるんです。
⑤ネット通信速度も良好
コワーキングスペースのネット通信速度はそれなりのスピードを信頼できるし、街中のカフェのインターネット通信速度もそれほど悪くないように感じます。
またタイの大手通信会社「AIS」や「True」などで、携帯用のインターネット通信プラン(例:30日用プラン)も簡単に契約できます。
作業環境としては、カフェの共有WiFiでもそれなりの通信速度があるので、デジタルノマドには重要ポイントですね。
もちろん容量の大きい動画データのアップロードやダウンロードするなら、一定のストレスもあるかも。
ネット爆速のカフェ探しが、チェンマイノマド生活の楽しみでもあります。
⑥コンパクトシティ(空港へのアクセス良すぎ)
チェンマイの街の規模も年々拡大してはいるのですが、首都バンコクに比べるとまだ小さくて、よく言えばコンパクトな街です。
- 近場にいろいろあるので移動が容易
- 市内から空港へのアクセスが良い
- 渋滞が少ない
- 自然に近い(山に近い)
近距離なら徒歩やレンタル自転車、ちょっと離れているならグラブ(Grab Taxi)を利用すれば、簡単に移動できます。
また、チェンマイ国際空港からチェンマイ市内(例:宿泊先)へのアクセスがすごく良いことも、チェンマイの大きなポイントですね。
タイの首都バンコクの交通渋滞がヒドいことは有名ですが、チェンマイの良さはそんな渋滞がほとんどないのでうれしいです。
⑦暖かい気候(過ごしやすい)
基本的にチェンマイの気候は「年中暖かい(むしろ暑い)」ので、自分のように寒さが苦手な人にはぴったりです。
服装もTシャツと短パンがあれば十分で、12月前後(日本の冬季)になると朝晩涼しくて、気持ちよく過ごせます。
4月前後はタイの夏、有名な「水掛祭り」のあったり猛暑日が続くので、カフェやコワーキングスペースなどエアコンが効いてる場所に避難するなど、作業する理由付け?にもなったり。
⑧ビザ関係(ロングステイしやすい)
日本のパスポート保持者がタイに観光目的で訪れる場合、30日間はノービザ(観光ビザ免除)です。
ちなみに、チェンマイのイミグレーションでビザ延長を申請すれば、プラス30日間滞在できるようになります。
なのでノービザ(観光ビザ免除)で訪れても最大2カ月間は、出国することなくロングステイできるのです。
▼周辺国でのビザ取得も比較的簡単
ちなみに、ビザランで有名な隣国ラオスのビエンチャンや、マレーシアのクアラルンプールで「タイ観光ビザ(タイ入国から60日間有効)」を取得する方法も、タイ好きな人には有名です。
*他にも、学生ビザを取得して長期滞在するスキームもあります。
⑨デジタルノマドコニュニティがある
チェンマイには、欧米を中心に世界中からデジタルノマドたちが多く集まることから「ノマドコミュニティ」が多く存在します。
もちろん日本語環境ではなく、基本「英語」がデフォルト言語なのですが、世界中のデジタルノマドと情報交換できる環境が整っています。
コワーキングスペースやコリビングスペースに通うなど、リアルな繋がりができるチャンスや環境が、チェンマイには多くあります。
⑩街の雰囲気が良い
観光地として有名なチェンマイですが、やっぱり旧市街を中心に周辺のお堀やお寺など、古都の名残を感じる街です。
タイの伝統的な水掛祭りのソンクランや、無数のランタンが空に舞い上がるロイクラトン祭りなど、文化的背景もあるのもポイント。
また首都バンコク中心部のような喧騒は少なく、比較的落ち着いている雰囲気があるのが、個人的にもチェンマイの好きなところ。
▼若い人が多くて活気ある
タイ北部の名門チェンマイ大学を筆頭に、チェンマイ市内・周辺には多くの生徒数を抱えるマンモス校のキャンパスがあります。
そのため、大学生を中心に若い人が多いのも特徴で、急速に超高齢化が進んでいる日本とは雰囲気がまるで違うんです。
やっぱり若い人が多くて活気があったり、街の雰囲気も明るい環境は、心の健康的にも大事だと個人的に思います。
ノマドがチェンマイに住むデメリット
①焼畑による大気汚染PM2.5
チェンマイは、4月ごろになると山間部で「焼畑」が行なわれることから、その煙によって大気中のPM2.5の値が堂々の世界ランキング1位に輝くほどの実績があります。
そのためPM2.5の値が高い一定期間は、市中ではPM2.5対応用のマスクなどが飛ぶように売れるそうで、実際に現地の住民や観光客までもがマスクを装着して外出している姿も目にしました。
私自身は花粉症を持っていないのですが、この時ばかりはクシャミが多くなったかな?と(気のせいかもしれませんが)。
焼畑が行なわれるのは一定期間ではありますが、呼吸器系に問題がある人は、マスクや外出を減らすなど対策をしたいところですね。
②ビーチ・海がない
タイ北部に位置するチェンマイには、当たり前ですがビーチ・海がありません。
そのためアトラクションといえば、山に近いため川遊びや山登りなどがほとんどです。サーファーやビーチ好きな人には我慢?の修行期間となることでしょう(私自身も南国のビーチ好き)。
とはいっても、格安航空会社(LCC)を利用すれば、気軽にビーチエリアへもアクセスできるのも事実。
- タイ国内:プーケットなどタイ南部の島々へ
- タイ国外:バンコクやクアラルンプール経由で国外のビーチリゾートエリアへ
- タイ国外:もしくは直行便でベトナム方面へ(例:ダナンのビーチリゾート)
ビザが切れるタイミングには息抜きに国外のビーチリゾートへ遊びにいったり、どうしても南の島に行きたくなったらタイ国内のプーケットなどへ旅行することも容易ですね。
まとめ
チェンマイのメリット・デメリットを簡単に紹介しましたが、やっぱりデジタルノマドにとって最高の環境が整っていると、実際にロングステイしてみて感じました。
ネットがあれば仕事が完結するフリーランスの人なら、ぜひ一度訪れてみる価値はあると思います。
百間は一見にしかず!まずは試しに数週間〜1ヶ月程度チェンマイに滞在して、実際に自分の目でみて体験することをおすすめします。
参考:海外ノマド生活の始め方!コスパの良いロングステイ滞在先を見つける方法【初心者向け】