フィリピン・セブ留学の週末プランといえば、海でのダイビングやアイランドホッピング等のマリンアクティビティが人気。
しかし、セブには人気の海だけではなく実は「山」にも隠れた観光スポットがあるんです。
今回は期間限定で地元セブ市民や観光客が訪れ人気の「ある花畑」に注目して、セブ市内から程近い山間部の穴場ポイントをご紹介します!
1.セブ市内のシラオ地区にある花畑スポット
フィリピン第2の都市セブシティ、その背後にそびえ立つ山中にある地域のひとつ「シラオ(Sirao)地区」に、「期間限定」で一般の観光客に開放されるという花畑があります。
シラオ(Sirao)地区は、山の山頂辺りに位置しているので、ちょっと涼しく日中でも過ごしやすい場所。セブ市内の喧噪とは相反して、シラオに広がる美しい景色と新鮮な空気が、心とカラダを癒してくれます。
現地セブ島の新聞に紹介されるシラオの花畑「Sirao Flower Farm」
私がシラオ地区の花畑の存在を知ることとなったのは、現地セブで購読している新聞の一面で、掲載されていた記事によるものでした。
セブ市民にシラオの花畑が注目されるキッカケとなったのは、現地のローカルブロガーやソーシャルメディアからと言われています。その写真を見た瞬間に「行くっきゃないっ!」と思い立ったが吉日よろしく、すぐにその花畑のあるシラオ(Sirao)に足を運んでみました!
▼お目当ての花畑「Sirao Flower Farm」は期間限定(2015年情報)
その花畑(Sirao Flower Farm)は、毎年11月1日(Saint Day)前後を目安として、収穫時期前に開放される期間限定のスポット。
- 期間限定:10月中旬〜11月5日まで(2015年の場合)
現地の新聞に掲載された記事を見てから行く私は、グズグズしていられない状況でした(花が収穫されてしまっては意味がない)。来年はもう少し長期間運営されていることに期待したいところ。
気になるシラオ(Sirao)地区の場所は?
美しい景色も見れるシラオ(Sirao)は、セブ市内の背後にある山脈の山頂部付近に位置しています。セブの語学留学生にも人気の山頂にある観光スポット「トップス」よりも、もっと山奥にあります。
2. セブの避暑地?シラオ(Sirao)までの行き方
セブシティの背後にある山並みの山頂部に位置するシラオ地区は、フィリピンの首都マニラに近い避暑地のバギオの地名にちなんで、リトルバギオとも言われるほど、セブ市内よりは涼しいところなのです。
セブ市内からシラオまでの交通手段3つ
セブ市内からシラオ(Sirao)に行く場合は、トップスという人気のセブ観光スポットと同様に、主に3通りの方法があります。
- ハバル・ハバル(バイクタクシー:少人数向き)
- タクシー(3〜4人程度)
- レンタカー(バン:大人数向き)
大人数で行く場合は、レンタカーを貸し切ると一人当たりの運賃も抑えられるのでオススメです。タクシーの場合、ドライバーによっては、乗車を嫌がられたり、追加料金を請求される場合があると思います(山道+距離があるため)。
少人数の場合は「バイクタクシー」がおすすめ!
今回は、セブ市内からシラオまでの行き方として、私自身も体験した「1.バイクタクシー(通称:ハバル・ハバル)」を利用した場合についてご紹介します。
▼ステップ1:セブ市内ラホグ地区にあるJYスクエアに向かう
まずは、タクシーなどで、セブ市内ラホグ地区(ITパーク周辺)にある「JYスクエア」と呼ばれるショッピングモールまで向かいます。
▼ステップ2:バイクタクシーに乗換え目的地のシラオまで
ステップ1で到着したJYスクエア周辺には、たくさんのバイクタクシー(通称:ハバル・ハバル)が待機しています。ドライバーが積極的に出迎えて(営業)してくれるので、安心してください。
▼妥当なバイクタクシー料金は?
ここでポイントとなるのが「料金交渉」で、実際に私が片道料金で支払った金額は、以下の通り。
片道料金:100ペソ(JYスクエア〜シラオまで)※交渉スキルによる
往復するので、最終的には2倍の200ペソを支払うことになりました。現地新聞の記事によると、同区間を片道100〜150ペソで行けるということだったので、通常料金で済みました。
ドライバーによっては、やはり客が日本人だと外国人料金として、割り増し金額をふっかけられる場合があるかもなので、各人で交渉してみてください。
※ちなみに、同区間を2人分で上り150ペソ、下り100ペソで利用した経験もあります。
セブ市内からシラオの花畑までの道のり
ここでは、セブ市内の喧噪から離れた山頂部にあるシラオまでの移動中の様子をご紹介します。世界の車窓からよろしく、バイクタクシーからの景色をお楽しみください。
ラホグ地区にあるJYスクエア付近のバイクタクシーに乗り換え、いざっ出発!
山頂にあるシラオ地区に向かうため、坂道をバイクでどんどん突っ走っていきます。バイクに3人乗りも当たり前な習慣もあって、どのバイクも人や荷物を乗せれるだけ乗せて、走行する姿を目にします。
道中の山道でもジプニー(小型の乗り合いバス)を見かけますが、黒煙をまき散らしながら何とか走行している感じ。バイクにすいすい追い抜かれていきます。
なんと、走行途中でバイクのタイヤがパンクするアクシデントが発生!幸い、近くにバイク修理屋があってタイヤ修理が完了するまで、しばし待機。
ご覧のように、美しくのどかな原風景。日本と違い、まだ鉄塔や電線が山頂に連なっていないので、その素晴しい景観に心を奪われそうになります。
道路の横がすぐ牧場のような感じで、放牧された?牛たちがちらほら。
だいぶ標高が高くなったせいか、日中にも関わらず風が涼しい。そして、セブ市内とは大違いの新鮮な空気。まさに、空気が美味しいって表現が当てはまります。
いよいよ、お目当ての花畑付近に到着か?花畑の前にある道には、たくさん車とバイクが並んでいて、その活況ぶりが伺えます。
3. お目当てシラオの花畑「Sirao Flower Farm」で写真撮影!
空気も澄んでいて、風もどこかひんやりと感じる、発展の著しい忙しないセブ市内とは、まるで別世界。シラオ地区の一部切り開かれた山肌に、お目当ての花畑「シラオ・フラワー・ファーム(Sirao Flower Farm)」があります。
▼シラオ・フラワー・ファームの入場料(2015年度版)
ちなみに、入場料はローカルも外国人も、1人当り一律20ペソ(53円前後)と破格の料金(2015年度)でした。これが、農家たちの貴重な現金収入となります。しかし、多いときは6日間の入場料だけで、40,000ペソ(10万4千円前後)の収益があるとのこと。
平日の日中にも関わらず、既に沢山の観光客が訪れていました。10月最終週の週末はもっと多くの人が訪れていたとのこと。
新聞の一面を飾っていた花の名前は「Celosia 」で、現地セブでの通称:Sinulog Flower - シノログフラワーと言われています。※シノログというフィリピンでも有数のセブのお祭り(毎年1月中旬頃に開催)にちなんだ名前。
観光客が花畑の中で、記念写真の撮影を楽しんでいます。もちろん、フィリピン人が大好きなセルフィーショットも外せません。
少しずつ収穫が始まっているタイミングで訪れたため、一部は既に収穫済みでした。想像以上に観光客が押し寄せていたらしく、来年は収穫しないで植物園みたく利用できるよう期待したいです。
まとめ:セブの避暑地シラオは訪れる価値ありかも?!
今回ご紹介したシラオの花畑「Sirao Flower Farm」は、セルフィーポイント(自画撮りの場所)として観光客を呼び込む起爆剤(観光資源)として注目されています。
通常、収穫時期は10月末から11月初頭なのですが、今年2015年の成功体験があるので、来年はもっと広い花畑が見れることが期待されています。ソーシャルメディアのプロモーションに力を入れれば、人気の観光スポットとなるでしょう。
花を収穫して売るのではなく、写真撮影用の商材として畑に育てて、観光客に楽しんでもらうことで、山間部の農家の収入源として大いに期待できるからです。また、交通手段としてのハバルハバル(バイクタクシー)ドライバーの仕事や周辺の飲食店などの需要も増えるので、ちょっとした経済効果も見込めます。
まだまだ一般的にも知名度は高くありませんが、シラオの高原に出現する花畑は今後新たな観光スポットとなる可能性を秘めています。