南国フィリピン人が東南アジアで最も幸せな労働者!?
転職サイトJobStreet.comが発表した東南アジアの労働者の幸福度調査(2016年版)についてご紹介します!
フィリピンを始め東南アジアに海外ビジネス進出をお考えの企業や、海外の幸福度について興味のある人はぜひ参考にしてみてください!
東南アジアでイチバン番幸せな労働者はフィリピン人!?
https://t.co/6K4EJBui4e PH Country Manager Philip Gioca reports on job happiness in the Philippines. #icanbebetter pic.twitter.com/WVwlBofLZs
— JobStreet.com PH (@JobStreetPH) 2016年8月31日
東南アジアで有名な転職サイト「JobStreet.com」が、東南アジア7カ国(香港、シンガポール、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア)を対象に行った労働者の幸福度調査(2016年)で、各国中なんとフィリピンが1番幸福な労働者であると発表しました。
Survey: Filipino workers happiest in Asia. https://t.co/sDo55hwVGt pic.twitter.com/9YSMo1thI0
— CNN Philippines (@cnnphilippines) 2016年8月31日
8月末のプレス向けに開催された発表会「the 2016 JobStreet.com Job Happiness Index」で、今回の調査内容の結果が公表されたようで各メディアも取り上げています(英語)。
- Filipinos are happiest workers in Asia - JobStreet - CNN Philippines
- Jobstreet: PH employees in these industries are 'happiest' - Rappler
労働者の幸福度調査による東南アジア各国の順位!
JobStreet.comの東南アジアの労働者の幸福度調査で算出された平均点の順位で、見事にフィリピンが1位に輝きました!以下が調査結果の順位となります。
- フィリピン(6.25)
- インドネシア(6.16)
- タイ(5.74)
- 香港(5.54)
- ベトナム(5.48)
- マレーシア(5.22)
- シンガポール(5.09)
※カッコの中は、0から10のポイント制(0=最悪、5=普通、10=最高)の平均点です。
▼フィリピン国内で最も幸福な労働者が働く産業(業界)のトップ3!
フィリピン国内で最も幸福な労働者が働く産業(業界)の上位トップ3は、次の通りです。
フィリピン国内で最も幸福な労働者が働く産業(業界)のトップ3 | ||
順位 | 上位トップ3 | 下位トップ3 |
1位 | 政府機関(6.66) | BPO・コールセンター(5.99 |
2位 | 教育(6.53) | 銀行・金融(6.03) |
3位 | オイル・ガス(6.49) | 小売業(6.08) |
▼フィリピン国内で最も幸福な専門業種のトップ3!
フィリピン国内で最も幸福な労働者が働く専門業種トップ3 | ||
順位 | 上位トップ3 | 下位トップ3 |
1位 | ホスピタリティ・サービス(6.72) | マーケティング(6.01) |
2位 | 建設(6.58) | 銀行・金融(6.08) |
3位 | 教育(6.51) | ヘルスケア(6.12) |
▼東南アジア各国の仕事に対する楽観性は?
東南アジア各国の仕事に対する楽観性の順位は、以下の通りとなります。
- インドネシア(6.58)
- ベトナム(6.30)
- フィリピン(6.15)
- タイ(5.66)
- マレーシア(5.33)
- 香港(5.22)
- シンガポール(4.93)
インドネシアが1位で、フィリピンが3位に!やっぱりシンガポールや香港は、上位国のように楽観的ではなく仕事に対する物事の見方は、悲観的要素が少なからずあることがわかる結果に。
今回の調査対象国に日本も参加すれば、ダントツ下位1位になる気が、、、。
▼今回の幸福度調査に影響した「プラス要素」トップ3は?
今回の労働者の幸福度調査で大きく影響した要素のトップ3は以下の通りです。
- 同僚との良い関係性
- 仕事や通勤に便利な立地
- 評判の良い会社で働くこと
やっぱり職場での人間関係が働く上で重要なポイント。東南アジアに限らず、日本でも人間関係がストレスを生んでいると結局楽しくない職場になりますよね。
職場が便利な立地にあると、通勤に便利なのは間違いありません。経済発展著しいといわれる東南アジアの交通状況(渋滞など)も大事な要素ですね。
▼今回の幸福度調査に影響した「マイナス要素」トップ3
逆に、フィリピン国内の労働者の幸福度にマイナス要素として影響した項目は以下の通り。
- 低賃金
- 乏しい福利厚生
- 研修・スキルアップ制度
その通りだよねっ!と労働者の立場でみると納得いく要素。キャリアアップができる環境や待遇、もちろん給料が安ければマイナス要素となるのは目に見えています。
▼フィリピン国内:ポジション別の幸福度は?
フィリピン国内の労働者の中で「ポジション(役職)別」の幸福度結果は次の通り。
- 新卒(6.52)
- マネージャー以上(6.28)
- ジュニアエグゼクティブ(6.20)
- スーパーバイザー(6.15)
フレッシュな新卒のビジネスパーソンが1番幸福度が高い結果になっています。その次がマネージャー、ジュニアエグゼクティブと続いて、最後にスーパーバイザー。
上司と部下の間に立つポジションはやはり職場で板挟みになっているのが影響しているのでしょうか。
まとめ:東南アジアへの海外ビジネス進出の参考に!
今回ご紹介した JobStreet.com の労働者の幸福度調査で、東南アジアで1位に輝いたフィリピン。今回調査対象となった東南アジア各国の国民性や労働観も影響しているとはいえ、フィリピン人の幸福度が高いことが垣間みれました。
アジアの中でもラテン気質が高いといわれるフィリピン人は、ただでさえ楽観的というか"Tomorrow is another day"的なマインドの持ち主も少なくありません。そのため、現地フィリピンでマネージメントする側の立場の人は、既に一筋縄ではいかないことを実感していると思います。
日本と比べて一般的に労働力が安く東南アジア諸国で、今後ビジネスチャンスを掴むべく海外事業を始める人は、今回の幸福度調査の結果をぜひ参考にしてみてください。