フィリピン第二の都市セブ市内にあるコロン地区(コロンストリート周辺)は、庶民が安さを求めて買い物に行く人気ショッピングエリア。
セブ在住者以外に、物好きな海外旅行者や語学留学生くらいしか訪れないのではと思うくらいローカル感がプンプン漂うところ。
今回は、セブ島の海でダイビングしたときに壊れてしまった腕時計(の部品)を、そんなコロンストリートで修理してもらった体験談をご紹介します!
想像を超える破格の修理料金に大満足したというただのエピソードなのですが、、、セブ島の物価やコロンストリートの様子が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください!
セブ庶民の人気ショッピングエリア「コロン地区(コロンストリート)」!
フィリピンの第二の都市セブ市内にあるコロン地区は、セブ庶民にとっては欠かせないショッピングエリア。
メトロ・コロンと呼ばれるショッピングモール周辺には、数多くの店が立ち並んでいます。
ここコロン地区にいけば、セブ島の中では何でも揃うといっても良いほど、食料から雑貨まで品揃えが豊富(期待しすぎないことも大事)。
もちろん値段とクオリティは比例しますが、他のショッピングモール(アヤラモールやSMモール)よりも、安くゲットできる可能性が高いのが特徴です。
ちなみに、日本のように安くクオリティの高いものは、ほとんどないと考えてよろしいと思います。その点を十分押さえておきながら、コロンストリートで買い物を楽しみましょう!
今回コロンストリートを訪れた目的:壊れた腕時計部品の修理
今回は、腕時計のベルト部分の一部が壊れてしまったために、コロン地区にある時計の修理屋さんで修理してもらうことが目的でした。
普段あまり当てにならない現地フィリピン人情報なのですが、コロンストリートに行けば安く修理してくれる店が沢山あるとのこと。
半信半疑でしたが、ひとまずコロン地区にあるという時計修理屋さんを目指しました。
そこで見つけたのが(思わず二度見)、道の一角にポツっとたたずむ、小さな可動式の屋台に「WATCH REPAIR」と立派な看板が掲げられた、時計の修理屋さん?!でした。
店舗を構えているものと想像しましたが、完全に私の勝手な!思い込みだったことを改めて思い知らされます。可動式なので、どこにでも動かせるという優れもの(お店です)。
コロンストリートで営む修理屋さんに依頼!
日中のうだる暑さの中、働く気がなさそうなのがハッキリわかる状態で椅子に座っている職人さんに、早速をかけてみました。
「クヤ〜、この時計のベルト直せますか?」と尋ねたら、久しぶりのお客だったのか、日本人か韓国人かわからない外国人に声をかけられたからなのか、とにかくビックリした表情でお出迎え。
南国時込みの仕事スタイルも、突然のサプライズには弱いのかもしれません。
※クヤ=Kuya おじさんなど、目上の男性をフレンドリーに呼ぶときの呼び名。 |
平常心を取り戻した職人さんは「あー、おけッ、おけらッ!(大丈夫、オッケー)」と修理できると自信満々。
とは言うものの、そもそも修理を依頼する腕時計の純正ベルトのパーツを、彼が取り揃えているわけがなく(当たり前か)。
片目にレンズをかざして、細かいパーツの取り付け(バラした後、元に戻す過程)に苦戦する場面が続くこと約10分。
なんでこの外国人はここに立ってるんだ!と言わんばかりに、コロンストリートを行き交う無数の通行人の視線を、私が浴びながら待っていることは、彼は知る余地もありません。
無事に腕時計部品の修理完了!
目の前にあった別の時計ベルトのパーツを、力一杯(無理矢理?)取り外して、私の依頼する時計ベルトに代用品として取り付けようとしてくれました。
そして、無事に完成した修理済みの時計。お見事、さすが職人仕事!何十年もやっていそうな風格は、確かなものだったようです。
代用のベルトパーツも、何となく純正ベルトに近いデザインを選んでくれていたようで、ちょっと期待よりも高い完成度(やるなっオヤジ!)。
セブ島の物価を表す驚きの修理料金!
お会計を済ませようと「クヤ〜、ハウ、マッチ?」と尋ねると、なんとお会計は40ペソ也!(パーツ代含む)という破格の安さ。
概ね100円といったところで、店によって金額が違うかもしれないのですが、その安さとクオリティに驚きました。日本だと恐らく、手間賃も含めて軽く1000円以上は、確実に請求されそうですよね。
素晴しいコストパフォーマンスに「サラマ〜、クヤ〜!サラマ〜ポッ〜!(※ありがとうございます)」とお礼を言って、その場を後に。
うだるような暑さと、人ごみの視線も忘れさせた彼の職人技に、修理代金と気持ちばかりのお礼上乗せしたのは言うまでもありません。
まとめ
セブ市内のコロン地区では、モノを買うショッピングの楽しみとは別に、今回の時計の修理などのサービス業も、利用価値があることを体験したエピソードとなりました。
同時にフィリピンで100円で修理できることが、日本では10倍以上の料金が必要になる現実。
近い将来というか現実的にも、日本語という防波堤のすぐ目の前には、安価なサービスや物が押し寄せてきているのでは?と労働コストや通貨価値の違いを含めて、少し感慨深いものがありました。
偉そうには言えませんが、セブのコロン地区で感じる熱気は、フィリピンの経済成長を垣間みることができるように思います。そのアツさは、決して外気温だけではないようです。