オーストラリアやチップ文化のある海外の国では、当たり前のようにチップを稼ぐことができます。
チップを稼げる仕事として代表的なのは、レストランやホテルやバーなどの接客業です。
ワーキングホリデー制度でオーストラリアに訪れていた際、実際に私はシドニーのカジノで働いていました。
そこで、どんな人がカジノへ来て、どんな人がカジノでチップをあげ、どうすればチップをもらえるのかを、実際にカジノで働きながら習得した(?)チップを稼ぐ方法として、極めて私的な考えと経験をもとにご紹介したいと思います!
もくじ
1. シドニーのカジノに世界中から訪れる人達
オーストラリア・シドニーのカジノに訪れる客のお国柄
カジノでギャンブルをする客層をみると、主に東南アジアから来た中国系の旅行者、中国本土やその周辺から来た旅行者が全体の大半を占めます。
そこに、多国籍な移民の国であるオーストラリア住在の中国系オーストラリア人を加えると、ギャンブルをしているのは、ほとんどチャイニーズ系なのです。世界でも博打好きとして有名なので、説明するまでもなく読者の方もご想像通りかと。
カジノを社交場のひとつと考えるオーストラリア人やヨーロッパ系の人たちは、カジノ内のイベント会場やスポーツバーに多く見られます。シドニー市内のイベントに連動した行事や、サッカーやオーストラリアンフットボールなどのスポーツイベントごとがあるときは、彼らの比率が大幅に増します。
チップもインターナショナル: 基本的にチップは、オーストラリアドルの小額コインや紙幣なのですが、シンガポールやタイ、マレーシアなどの東南アジア諸国から来ていた人からは、たまに現地の通貨をチップとしていただくこともありました。これも一種の観光プロモーションなのか?ソフトパワーによる観光戦略ならぬ、マネーパワーによって東南アジアへ旅行に行きたくなったのを覚えています。 |
シドニーのカジノを訪れる客層のカテゴリー
カジノへ訪れる客層を「勝手に」カテゴリー分けすると主に3つ。
- カテゴリー1:博打好き、根っからのギャンブラー
- カテゴリー2:イベント開催などで社交の場としてカジノを訪れるシドニー市民とスポーツ観戦を目的としたアツい人たち
- カテゴリー3:シドニーへ観光客として訪れるオーストラリア国内及び世界中からの旅行者
シドニーのカジノでチップをくれる人の特徴は?
上記それぞれの客層のカテゴリーの中で、チップをくれる人の特徴は次の通り。
▼カテゴリー1の中で:
- ギャンブルに勝って軍資金に余裕がある人
▼カテゴリー2の中で:
- スポーツ観戦を目的としたアツい人たちでお酒を飲み、細かい小銭は取っておけ!的な感じで財布の紐が緩くなる人
- お洒落をしてカジノで遊ぶカップルやグループの中で、気前の良い姿を周囲に見せようとチップを弾んでくれる見栄っ張りな人
▼カテゴリー3の中で:
- せっかく観光で楽しむためにシドニーに来たんだから、ケチケチするのは辞めましょって感じの人
- チップをあげる習慣のない国から来た、海外の人はみんな必ずチップをあげる(ルール)と思い込んでいる人
- 全くお金に不自由してない様子で、多少のチップはいつもあげているスーパーリッチ
極めて私的な見方ですが、最初はその見極め方は分かりづらいと思います。接客の経験値(場数)を高めると人間観察力がアップするのか、チップをくれそうな人が、おのずと感で分かるようになります。
注意点:チップをあげる人の特徴を知識として知っておくべきですが、やはりすべてのお客に対してアプローチを掛け、積極的にコミュニケーションをとっていかないといけません。お客を選り好みするのは避けましょう |
2. オーストラリアのカジノでチップを稼ぐ方法
「お客にとって質の良いサービスを提供する」という答えが教科書的ですが、正しい回答です。
とはいえ、実際に働く現場で具体的に、どうすればチップを稼げるかをご紹介します。
当時働いていた仕事のポジション:ディーラーではなく(残念ながら)、ドリンクをサービスする一般的なウェイター/ウェイトレスのポジションとカジノ内にあるバーのアシスタントです。 |
ワーホリ中にカジノで働いた私が実践していた方法
チップを稼ぐことだけではなく、私なりに考える質の高いサービスを提供する方法とは、お客とのコミュニケーションをどう取るかの点に尽きると考えます。
- 接客中は笑顔を絶やさない。
- お客の合図を見逃さない。
- お客との会話を楽しむ。
- お客の顔を覚え、リピートで来たときに声をかける。
- お客とのコミュニケーションを積極的に行う。
- お客の特徴を見極め、フレンドリーに接したり、紳士的に振る舞ったりを使い分ける
どこかで聞いたことのあるような話だと思われるかもしれませんが、基本的に日本の接客業で働いた経験がある方なら、既に心当たりのある点も多いのではないでしょうか。
カジノ内でもお客の多いエリアで働く
お客の多い場所で働くと接客業としては、お客が多いほど忙しくなり、精神的にも負担が大きくなります。
しかし、対応するお客の絶対数を増やすことによって、チップをもらえる可能性も同時に増やすことができます。塵も積もればなんとか、ということわざがあるように、大変ですが打席数を稼がないと良い成績は残せません。
私が働いていた当時は、カジノのフロア内の担当エリアが振り分けられていたので、同僚と担当エリアを交代することも可能でした。
ポジション移動を願い出る
接客スキルがアップすれば、マネージャーや上司にVIPルームやフロアで働きたいと願いでましょう。VIPが集まるフロアのチップ単価は、一般のお客用のメインフロアより高い傾向があります。
秘密:VIPしか入る事を許されない空間の金銭感覚は、別の次元の世界です。
実際に私も一度だけ、VIPしかいない秘密の部屋で接客をしたことがあります(VIPがパツキンチャンネーと豪遊しているような部屋ではなく、ただ飲み物や食事をサーブするだけ)。
ちらっと一瞬だけ目にした、ギャンブルをするテーブルに置かれた見た事もない色のコインは、一般人が楽しむカジノのフロアで扱うそれとは違い、ゼロの桁が数えられませんでした。
1枚で良いからコインくれないかなぁと、心の奥底で思ったのは、想像に難しくありません。
まとめ
冒頭にお話ししたように、世界的にみても日本の接客業のクオリティーは、総じて英語が話せない点を除いて、非常にレベルの高い位置にあると思います。あとは、それを自ら英語版にアップデートすれば、素晴しい才能として海外では評価されるのです。
最後に、偉そうなことは言えませんが、チップを稼ぐ事にガツガツしすぎるよりも、そこで出会うお客との会話や接客を楽しむことが、結果的にチップを稼ぐことに繋がるのを忘れてはいけないと思います。
何と言ってもチップは、感謝の気持ちなのですから。