
海外にはあって日本にあまり馴染みのない文化のひとつ、チップ。
レストランやバー、ホテル等の接客業などの仕事で、質の良いサービスに対し、好意でお客から支払われるお金。
海外でウェイターやウェイトレスなど比較的給料が高くない仕事をしている人は、チップで給料を稼いでいる!といった話を耳にします。
何を隠そう、オーストラリアのシドニーにあるカジノで働いていた私も、そんな一人でした。
実際にワーキングホリデーで訪れたオーストラリアのシドニーにあるカジノで働いた経験をもとに、驚愕のチップ事情についてご紹介します!
もくじ
1. チップ事情:日本の接客業の場合

海外から日本へ帰って来ると、日本の接客サービスの質は、海外にも誇れる非常に高いレベルだとつくづく感じます。
大して高くもない金額で購入した商品やサービスでもないに関わらず、そこまでして頂かなくても!と、こちらが恐縮してしまうほど、細かなサービスや丁寧な接客がある日本。
しかし、ご存知の通りその質の高いサービスにチップという対価を支払う習慣は、日本国内にはほどんどありません。
2. チップ事情:オーストラリアのカジノで働いた場合

日本とは打って変わって、オーストラリアはチップ文化があります。
この記事の冒頭にもあった、海外でウェイターやウェイトレスなど比較的給料が高くない仕事をしている人は、チップで給料を稼いでいるという話ですが、これに私の場合は当てはまりませんでした。
実際にカジノでウェイターなどの仕事をしていましたが、給料は低賃金な訳でも全然なかったのです。
むしろ、チップはボーナスだと勝手に位置づけていました(なんせカジュアルジョブなので)。
私が実際にオーストラリアのカジノで稼いだチップ金額
では一体、当時ワーキンホリデービザでカジノで勤務時間中(8時間労働)に、いくらチップを稼いでいたのかというと、私の場合チップ収入は「1日平均20〜40豪ドル前後」でしょうか。多いときだと、70豪ドル超えを記録したこともあります。
【チップ少なめ:1日のチップ収入20ドルの場合】
例えば、チップ収入を低めに設定して20豪ドルあったとき、日本円に換算すると。
- 豪1ドル=100円の場合→2,000円
- 豪1ドル=90円の場合 →1,800円
【チップ多め:1日のチップ収入70ドルの場合】
例えば、チップ収入を多めに設定して70豪ドルあったとき、日本円に換算すると。
- 豪1ドル=100円の場合→7,000円
- 豪1ドル=90円の場合→6,300円
【仮に、月20日働いた場合】
為替レートを仮に豪1ドル=90円、チップ収入も少なくみて1日あたり20ドルがあると、
- 1,800円(1日当り=90円×20ドル)×20日間=36,000円
もうこれはちょっとしたお買い物ができますね。
仕事帰りはチップを握りしめ、頻繁に同僚とパブやバーへ足を運んでいたことを、今でもよく覚えています。
3. ウェイトレスでチップ収入1日300ドル?!

私がもらっていた程度のチップ額で驚いてはいけません。世の中、上には上、強者がいます。オーストラリアにある国際観光都市シドニーのカジノを訪れる世界のVIPたちが、ばらまくチップは私が稼いでいた平均チップ額の約10倍!
私の友人でもあり職場の同僚から聞いた話では、カジノ内にあるVIPのみ入室が許されるフロアで働くウェイトレスは、なんと1日300ドル超えのチップ収入があるそうです。
もちろん、いかがわしいサービスではございません!一般的なウェイトレスのポジションなのです。
1日のチップ収入300ドルの場合
さっき紹介した豪ドル円の為替の例で表すと。
- 豪1ドル=100円の場合→30,000円
- 豪1ドル=90円の場合→27,000円
【そして仮に、月20日働いた場合】
為替レートを仮に豪1ドル=90円、チップ収入1日あたり300ドルがあると、、、。
悲しくなるので計算するのを辞めます。
うーん、チップ1日300ドル。日給よりもチップ収入が高いのは、想像に難しくありません。庶民とは金銭感覚が違うVIPがもたらす、ウェイターやウェイトレス等への経済効果は、凄まじいものがあります。
世界中の一部のお金持ちが更にお金持ちになる時代、一部の分野で働く人が受け取るチップの額も、青天井になっているのではないでしょうか。
まとめ:ワーホリでカジノで働くとチップ収入がアツい!

オーストラリアやチップ文化のある諸外国で、レストランやバーでウェイターやウェイトレスなど、直接ゲストへのサービスをする仕事のメリットは、やはりチップにあると考えます。
私が経験した環境で、一般的なレストランやバーと少し違う点だと思うのは、以下の要因が挙げられます。
- カジノは規模も大きく24時間営業でお客の絶対数も一定数ある
- ギャンブラーなど消費意欲の高い人たちが比較的集まりやすい空間
その点も相まって質の良いサービスを提供した分、ちゃんと対価として「現金」で手元に残るのですから。かといってチップをくれないからサービスの質を落とす、なんてことはナンセンスな話です。
雇われて働いている以上(カジノに限らず、カフェやジャパレスでも同じ)、プロフェッショナル意識を持って、求められている仕事のクオリティは保ちましょう。